説明要旨
更新日: 2009年11月27日
2010年3月期 第2四半期決算説明会(2009年11月6日)
今週月曜日に発表しましたパナソニック社の情報モーター事業をミネベアモータ社が譲り受ける事で基本合意書を締結しました。正式な最終契約は12月末までに完了する予定です。その契約に基づき、出来れば4月から運営していきたいと思います。
譲り受ける製品群は、小型ブラシレスモーター、パワーブラシレスモーター、ポリゴンミラーモーターの3つになります。小型ブラシレスモーターは光学ディスクドライブに使われています。この技術の特徴は非常に小さくまた薄いことです。パワーブラシレスモーターは主にプリンター等に入っており紙送り等に使われています。それから、レーザープリンターに使われているポリゴンミラーモーターがあります。
なぜ今の時期にミネベアモータ社は譲り受けるのかと疑問に思うかと思いますが、これには6つのメリットがあると思っています。
まず、モーター技術者の増強です。残念ながら、ミネベアは機械加工品メーカーから出発し、数々のモーターを作っていく事で技術者が育っている事も事実ですが、この規模からすると絶対人数がまだまだ足りません。すでにご紹介したDCブラシ付きモーターの新製品であるS型モーターもものすごい引き合いが来ていますが、実は技術者の不足で全てにきちんと対応が出来ないという状況が続いています。一方、この数年はパナソニック社の方々に合弁会社であるミネベアモータ社へ来て頂いて一緒に仕事をしていますが、やはりモーター技術は素晴らしいものを持っている方々がおり、今回の譲り受けで70名程の技術者に来て頂けると思っています。
また、今回の件で知的所有権も200件以上を譲り受ける事になりました。私どもの権利関係の強化という意味では非常にありがたいお話です。
4番目は小型モーター業界の再編に積極参加ということであります。
それから、一番重要な事は初年度から確実に利益貢献が出来ることだと思っております。
パナソニック社からもこの件でプレスリリースが出ていますが、すでにある6対4の合弁会社にパナソニック社の事業を移す事になります。この合弁会社で儲かった利益の4割はパナソニック社へ返るということになります。長期的視点で見る取引であるという事を両社で同意している事を前提に基本合意書が出来ています。従いまして、初年度から確実に利益貢献すると思っています。
6番目は付録みたいな物で付録でも少々大きいのですが、この事業で他社のボールベアリングを年間数千万個ほど使用しています。これもメリットとして当社が吸収する事が出来ると考えています。
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