機械加工品事業セグメントの第2四半期の売上高は、第1四半期に比べて、10.1%増の268億円となりました。世界同時不況により前期第3半期から販売が大きく減少していましたが、前期第4四半期を底に、第1四半期、第2四半期とボールベアリング、ピボットアッセンブリーの販売が大きく増加しました。
営業利益でも、第1四半期に比べて、2.6倍の32億円となり、営業利益率も6.9ポイント上昇の11.8%となりました。第1四半期に引続き生産・販売の回復が進展したことに加えて、様々なコスト削減策の効果も現れてきており、一方で前期第4四半期での大幅減産による製造原価高の悪影響が第2四半期には月を追う毎に減少したためです。
製品別では、ボールベアリングの第2四半期売上高は、前年同期比で25%の減少でしたが、第1四半期比では13%の増加となりました。ミニチュア・小径ボールベアリングの販売数量は、第1四半期に続き第2四半期も月を追うごとに増加しました。利益面でも第2四半期は、売上の増加、コスト削減の進展に加え、前期第4四半期での大幅減産による製造原価高の悪影響が減少して来たため、第1四半期に比べて利益が大きく増加しました。しかしまだ、十分な利益回復とは考えておりません。第3四半期以降も販売数量の増加が見込まれるとともに、製造原価の低減も更に進み、一段の利益回復が可能と見込んでいます。
ロッドエンド&スフェリカル・ベアリングの第2四半期売上高は、前年同期比で市場の縮小と円高USドル安が大きく影響し、29%の減少、第1四半期比では市場の縮小に伴う販売の減少により8%の減少となりました。利益面でも、第1四半期に比べ損益は悪化しました。
ピボットアッセンブリーの第2四半期売上高は、前年同期比では為替の影響で4%の減少でしたが、第1四半期比では14%増加しました。HDD市場での販売増加や在庫調整の終了を受け、ピボットアッセンブリーの販売数量は4月から大きく増加に転じ、第2四半期にも引き続き拡大を続けています。利益面では、第2四半期は第1四半期に比べ、販売数量が増加したことと、徹底した合理化や経費削減に努めたことにより、利益は大きく増加しました。