最後に、ユーシン事業セグメントについてご説明します。
売上高ですが、2021年3月期は1,051億円となり、前期と比べて16.0%の減少となりました。これは新型コロナウイルスの拡大により、第1四半期において欧州を中心に稼働制限の影響を受け、生産が大幅に低下したことによります。
営業損失は19億円、営業利益率はマイナス1.8%となりました。前期比では、営業利益率で3.9ポイントの低下となりました。
なお、第4四半期に計上した欧州構造改革費用等約43億円の一時的な費用の影響を除いた場合、2021年3月期の営業利益は6%減、営業利益率は0.2ポイントの上昇となりました。
2022年3月期は、自動車市場の回復による影響などにより、増収と損益の改善を見込んでいます。欧州における構造改革については、実施内容について従業員、地元政府等の関係者との合意はできていますが、お取引先への影響を回避するため、人員削減は2022年3月末までに実施する計画としています。従いまして、これによる固定費削減効果は来期、2023年3月期以降となります。
なお、ユーシン事業セグメントにおける事業移管の影響は2022年3月期の売上高でネットで約285億円の増加となります。