次に、各事業セグメントの状況ですが、機械加工品事業セグメントの第3四半期の売上高は、前四半期比9.9%減の244億円となり、営業利益は19.6%減の57億円となりました。営業利益率は2.8ポイント低下し23.3%となりました。
製品別では、ボールベアリングではタイ大洪水による様々な製品でのサプライチェーンの寸断が、HDD向けやモーター向けを中心に需要を下押ししました。そのため、出荷量は史上最高水準を更新した前四半期から12%減少し、月平均1億8,900万個に留まりました。売上高は前四半期比9.2%減の138億円となりました。利益面でも稼働率が低下し、大きく減益となりました。ただ、洪水影響は最悪期を過ぎましたので、1-3月期には出荷量は大きく回復すると見込んでいます。
ロッドエンド・ファスナーの売上高は、航空機需要の中期的増加に伴う部品受注増加傾向は続いているものの、円高の悪影響により、前四半期比3.8%減の51億円となり、利益も減少しました。
ピボットアッセンブリーは、タイ大洪水の直接的な被害は免れたものの、HDDのサプライチェーン寸断により、出荷量が月平均2,800万個と、史上最高水準を更新した前四半期から18%減少しました。そのため、売上高は前四半期比15%減少の56億円となり、利益面でも減益となりました。ただ、洪水によるHDD生産の停滞は最悪期を過ぎましたので、1-3月期は生産拡大に伴い、当社のピボット出荷量も大きく増加し、史上最高の販売数量、売上になると考えています。