ご記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんが、2年前にコロナが発生して世界中でロックダウンが起きている中で、当社では業績予想にあたり「本来あるべき収益力をお示ししてそこからストレスをかける」という手法を取り、結果的には当たりました。社長就任以来、期初計画に対する実績の達成度は平均して110%を超えていますが、今回も110%以上の結果を出すべく2年前と似た手法を取りました。
今期も、3本槍+1と呼んでいるベアリング(航空機向けを含む)、モーター、アナログ半導体およびOISが業績をけん引します。ユーシンでは前年度は半導体不足によりお客様の生産が減少した影響がありましたが、今年は半導体不足も徐々に改善していくという想定のもと、前年比で大きなプラス要因となることを期待しています。その他、上記事業以外の増益とゲーム、LEDバックライトの減益をネットしてマイナス50億円としました。前期の920億円に150億円を足して1,070億円、ここから50億円のストレスをかけました。この50億円のストレスは、年前半の動向を見てみないと本当のところは分からないというのが実態です。
大切なメッセージとしては、「今期は必ず1,000億を超える」ということです。為替は115円の想定ですが、足元の130円が続けば、アナログ半導体を中心としてこのような数字ではないことは想像に難くないと思います。