次に、電子機器セグメントについてご説明いたします。
2022年3月期の売上高は3,710億円、前期比で2.0%増となりました。
製品別では、モーターは前期から32.3%増の2,672億円となりました。HDD向けスピンドルモーターの販売増に加え、自動車向けモーターの用途の拡大や新製品の発売があったことなどによります。
エレクトロデバイスは前期比48.5%減少の642億円となりました。これは主要顧客の液晶モデルの最終製品の販売数量減少の影響に加え、今期からセグメントを変更した影響によります。
センシングデバイスの売上高は354億円となり、前期比で8.5%増加しました。
営業利益は216億円、営業利益率は5.8%でした。前期比では営業利益で22.3%増、営業利益率で1.0ポイント上昇となりました。製品別では、モーターとセンシングデバイスは増益、エレクトロデバイスは減益となりました。
2023年3月期については、モーターは自動車市場の回復と、用途のさらなる拡大、新製品の発売などにより成長が加速し、大幅な増収増益となることを見込んでいます。
エレクトロデバイスでは、LEDバックライト採用モデルの台数減少による減収減益を見込んでいます。センシングデバイスは、売上高はほぼ横ばいとなりますが、収益性の改善による増益を見込んでいます。
なお、これまでの発表数値のリファレンスのため、2021年3月期以前の実績値はセグメント変更前の数値にて表示、説明しています。この後も同様となりますのでご留意ください。