説明要旨

更新日: 2012年11月13日

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2013年3月期 第2四半期決算説明会(2012年11月2日)

この様な事業環境の中で、私は4月から直接モーターを見る様になっていますが、赤字事業は確実に赤字を縮小してきました。
ブラシ付DCモーターについては、今まではAV関係の安いモーターを沢山やってきましたが、こういう製品からは順次撤退し、複合部品で自動車向けやアミューズメント向けなどの受注が入り始めました。例えば、ワゴン車のトランクのドアが開く機構部品として、ブラシ付DCモーターと一緒に様々なギアを付けた複合部品などです。ブラシ付DCモーターの構造改革や、中国からカンボジアなどへの移管も順調で3月末までには完了しますので、ブラシ付DCモーターの利益率もかなり改善されてくると思っています。
マイクロ・アクチュエーターも今期末に移管が全て終了しますので、これも劇的に改善すると思います。
振動モーターは縮小均衡へ急遽方針を変更し、今年度末までにはこれが完了しますので、ここも改善出来ると思っています。
ファンモーターはPCの売れ行きがこれだけ落ちてもPCへの依存度が少ないため、それほど大きな影響を受けていませんが、この製品の構造改革も年度末までには達成したいと思います。
こういった施策により、今年度末までには景気の動向に左右されない回転機器の体制を作りたいと思います。

1つ大変嬉しい事はEMTです。これはドイツにあるPMDMで、元々はHDDスピンドルモーターの開発拠点であり、約250名のモーターエンジニアがここに居ます。私が社長になってから、このPMDMにHDDスピンドルモーターばかりではなく、PMDM独自のヨーロッパで売れるモーターを開発し、ヨーロッパで作って売るという事をやってみようと言ってきました。ヨーロッパには利益を上げている素晴らしいモーター会社が沢山ありますので、私共も出来るのではないかという発想で始めたのがこのEMT事業です。先月、単月黒字を達成しました。これはある自動車メーカー向けにモーターが決まり、量産が始まった事によって黒字を達成しました。これから順調にこのEMTから黒字が生み出されていくと言うことは大変喜ばしいことだと思います。これも今までと違って、数量を追うのではなくて付加価値を追うモーターをミネベアの縦と横の総合力で最大限に生かしていきたいという戦略の1つが3年経った今、実現してきました。会社全体が私の方針を理解し始めたと認識しています。今後もこの方針に従って回転機器の構造改革を行ってまいります。

モアテックは、一時的な不良品の問題で減収減益となってしまいましたが、すでにこの問題は解決しました。最も嬉しい事はボイス・コイル・モーターを製造している関連会社のハイソニックが月1,000万個生産体制の工場を立ち上げ、素晴らしい利益を出し始めたことです。

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