次に各事業セグメントの状況ですが、機械加工品事業セグメントの2015年3月期の売上高は、前期比10.7%増の1,550億円となり、営業利益は18.4%増の397億円となりました。営業利益率は1.6ポイント上昇し25.6%となりました。
製品別では、ボールベアリングの売上高は前期比12.0%増の867億円となりました。これは、自動車、OA機器、家電製品など幅広い分野で旺盛な需要が続き、外部販売数量が月平均1億4,500万個と、前期に比べ6%増加したためです。稼働率の上昇により利益も大きく増加しました。2016年3月期も引き続き需要の増加が続く見込みで、増収増益を計画しています。
ロッドエンド・ファスナーでは航空機需要が堅調で、売上高は前期比10.5%増の304億円となり、利益も増加しました。2016年3月期も増収増益となる見込みです。
ピボットアッセンブリーの売上高は前期比8.3%増の379億円となりました。HDD市場は、PC需要の伸び悩みの一方でデジタル録画機などPC向け以外の需要が伸びて、比較的安定した状態が続きました。その中で、当社は高い市場シェアを生かして利益を伸ばしました。2016年3月期は、PC需要の縮小が強まりHDD市場が弱含みで推移しているため、若干の減益を見込んでいます。