地域社会・国際社会とのかかわり 過去掲載分(2017年)
基本的な考え方
ミネベアミツミグループは、グローバルに事業を展開する企業として、地域社会との十分なコミュニケーションにより、健全なパートナーシップを構築していくことが重要であると考えています。地域に根差した企業であるために、「五つの心得」を基本に、地域のニーズに合った社会貢献活動を実施しています。
国際社会への貢献
欧州での取り組み
地域の教育支援活動
ヨーロッパの各拠点でも若者の教育支援活動を行っています。
イギリスのリンカーン工場では、周辺地域の学生へ1~2週間にわたる就労体験プログラムを提供しています。
また、スロバキアの子会社myonic s.r.oでは、小学校のスポーツイベントへの協力や、耳が不自由な子ども向けの学校への寄付などを行っています。
中国での取り組み
地域発展に向けた支援活動
敬老施設での交流
中国珠海工場(Minebea Electronics Motor(Zhuhai) Co.,Ltd.)では、従業員ボランティアにより、敬老施設のお年寄りや福祉施設の子どもたちに対する支援物資を寄贈しています。従業員が出向いて月餠(中国のお菓子)などの食べ物や施設に必要な文具などを寄贈するとともに、レクリエーションを実施するなど施設の方々と親交を深めています。
上海工場では、地域の障がい者が健康診断を受ける際に、従業員を派遣して病院に協力するなど、地域発展のためにさまざまな活動を行っています。
フィリピンでの取り組み
地域小学校建設への寄付活動
チャリティーマラソン参加者
フィリピンの生産拠点のセブミツミでは、チャリティーマラソン大会を毎年開催しています。
大会は、社員の健康増進とともに、地元の学校への設備や教材の支援も目的としています。2017年4月に第4回目となる大会を開催し、817名が参加しました。大会を記念したTシャツの売上および寄付により集まったお金で、市内の小学校に2つの教室が建設される予定です。
タイでの取り組み
サンゴ保護活動
サンゴ保護活動の参加者
NMBミネベアタイは、地域の環境保全のためにさまざまな活動を行っています。
2016年12月には、海洋の生態系保全を目的に、チョンブリ県サメサン島でサンゴの保護活動に協力しました。島の海洋研究施設で、サンゴの苗140本を海中に植える活動に約100名の従業員が参加しました。
サンゴ保護活動に参加して
初めて参加しました。サンゴや海洋の生態系を知ることができ、環境への感謝を意識する機会になりました。今後は、学んだことを参加できなかった従業員に伝え、環境保全に対する意識啓発をしたいです。こうした環境保全活動に参加していることを非常に誇りに思います。こうした活動にこれからも参加します。
地域社会への貢献
震災復興支援
東日本大震災に対する育英基金として、「公益信託ミネベアミツミ東日本大震災孤児育英基金」を設立し、小学生から中学生までの孤児に対して、毎年10万円、返済義務のない育成支援金を支給しています。毎年3月には、支援している中学3年生の子どもたちを東京に招いて、従業員サポーターとともに卒業のお祝いを行っています。
子どもたちとの交流を通じて
事務局として育英基金の設立より携わっており、中学卒業のお祝いは2017年3月で5回目を迎えました。1泊2日の短い時間でも中学生たちが心ゆくまで楽しめるよう、従業員サポーターの労を惜しまぬ協力を得ています。
初めのころは、震災を経験した子たちとどういう話をして何をすれば楽しんでもらえるかなどをいろいろ悩みました。しかし、話をすると部活動に励み、高校受験を必死にくぐり抜け、春からの新生活への期待があふれているごく普通の子たちで、安心しました。
これからも来てくれる中学生たちに笑顔になってもらえるお祝いを運営していきます。
「袋井市ふれあい夢市場」への出展
出展ブース
浜松工場では、2016年5月の地域懇親会での交流をきっかけに、地域活動へ積極的に参加しています。
2016年度は地場産品の販売や産業のPR、地産地消の促進などの地域振興と、生産者と消費者および市民間の交流などを目的とした「袋井市ふれあい夢市場」に出展しました。浜松工場が関係している製品を中心に展示するとともに、当社グループの技術力を地域の皆様にご説明しました。
NPO法人あさまハイランドスポーツクラブへの支援
カーリングの試合(ミネベアカップ)
軽井沢工場では、アマチュアスポーツ振興として、NPO法人あさまハイランドスポーツクラブへの寄付を通じて、カーリングを支援しています。寄付金は大会の開催や、ジュニアチーム、車いすチームの支援に利用されています。
国際交流の出張授業を実施
米子工場では、近隣の鳥取県米子市箕蚊屋(みのかや)小学校にて「国際交流」をテーマとした出張授業を行いました。カンボジア国籍の当社従業員より、カンボジアの文化、学校、食べ物、習慣などの紹介のほか、カンボジア式じゃんけんゲームなどを通じて、異文化に触れ合う経験を提供しました。
今後も地域の学校への協力を継続していきます。
カンボジアを紹介する従業員
カンボジア式じゃんけんゲーム
地域の方々との定期懇談会
軽井沢工場と米子工場では、地域の方との対話を継続するため、定期的に懇談会を実施しています。
軽井沢工場では、年2回、地域の方と話し合いの機会を持っています。2016年11月の第8回懇談会では、交通安全対策、排水処理、町制施行60周年記念式典、町の花のやまゆり栽培など、幅広い内容について意見を交わしました。
米子工場では、2017年1月、第2回懇談会を開催しました。当日は、米子工場の地域での活動をご報告したほか、教育関係、地区の活動、スポーツ振興、ビジネス交流などの情報交換を行いました。
懇談会の様子
(上:軽井沢工場、下:米子工場)
今後の課題・目標
今後も国内外の地域貢献活動に積極的にかかわり、地域社会との信頼関係を深め、地域とともに継続的に発展していける企業を目指していきます。