説明要旨
更新日: 2022年12月9日
2023年3月期 第2四半期決算説明会(2022年11月2日)
振り返ってみると、期初、4月の終わり頃に業績を予想した時には上海ロックダウンの影響が5月中旬くらいまで続くと見ていましたが、実際には5月いっぱいまで続きました。一方では為替レートに大きく助けられた面もありましたが、結果として上半期の計画はほぼ達成することができました。
ボールベアリングについては、データセンター向けは引き続き堅調でした。また自動車向けでも、これまでにも申し上げております通り、生産台数が増えなくても一台当たりの使用数量が着実に増えることなどにより堅調に推移しました。実際に、9月の自動車向け外販数量は過去最高でした。ただ直近の10月以降の状況としては、データセンター向け・自動車向けを含む販売先での調整が見られてきていますので、引き続き伸びてはいるものの、当初予想していたほど今期は伸びないかもしれないということは申し上げさせていただきたいと思います。
ただ、いつものことですが、当社では一つの事業が減速すると何か別の事業がそれをカバーするというポートフォリオになっています。円安という要素もありますが、今回は久しぶりに航空機事業がその役割を果たしてくれています。9月は10億円の利益を計上しました。これを単純に年間ベースにすると120億円になりますので、利益ベースでは完璧にコロナ前の状況に戻ったと言えます。
ほかの事業については、このあとの各論でお話させていただきますが、ここでは為替影響について触れさせていただきます。
2Qの営業利益について、294億円の利益が出ていたはずのところが、為替ヘッジをしていたことにより264億円の利益となりましたが、私は損をしたとは考えていません。業績に責任がある立場として、過去に何回も為替相場の急激な変動により計画を達成できなかった苦い経験から、為替ヘッジをするべきだという判断をしました。見方によっては30億円損をしたという人もいるかもしれませんが、利益は減ったものの損はしていないと思っています。一方で、東京本部ビルの売却益については、当社はIFRSを採用していることから営業利益に計上することができています。さまざまな入り繰りがあるものだと思いますが、結果的には目標を達成していきたいと考えています。
18ページ(全46ページ)
PDF資料をご覧いただくにはAdobe Reader®が必要です。
お持ちでない場合は、左側のAdobe Reader®ダウンロードボタンをクリックし、アドビシステムズのウェブサイトよりインストールしてください。
本文の終わりです