2018年
(2018年12月掲載)
グループ社是「五つの心得」でCSRを実践
タイにおいても、ミネベアミツミグループの社是「五つの心得」がCSRの基本です。マネジメントは、CSR委員会がISO 26000を参考にして実施しています。特徴的なのは、各工場が地域の皆様と直接対話し、各地域の課題に即したテーマを設定してプロジェクトを進めていることです。プロジェクトの結果は必ず次の計画に反映させています。こうした一連の取り組みが評価され、タイ工業省からCSR-DIW※賞を9年連続で受けました。
地域社会へ果たすべき責任として、環境活動にも注力しています。タイ国内の工場は、設立時から省エネ工場を目指しています。一部の工場では排水をすべて集め、法令以上の厳しいレベルまで浄化して敷地内で利用する「工場排水ゼロシステム」を採用しています。これは、事業継続性の上からも非常に重要な取り組みです。また、敷地内の食堂から出る食品廃棄物を堆肥化するとともに、そこから発生するバイオガスを調理に利用してLPガスの使用を減らすなど、積極的に環境負荷の低減に取り組んでいます。
さらに現在、特に力を入れているのが、CSRの情報発信です。活動を取りまとめる今仲総支配人は「CSR活動については役員会議、幹部会議での重要報告事項としタイのウェブサイトにもタイ語と英語にて活動の詳細を掲載してローカル幹部職員のみならず全従業員への浸透を図っています」と説明します。さらには、従業員向けのコミュニケーションツールとして、CSRに関する小冊子を制作し、月に1回全従業員に配布することで社内浸透にも力を入れています。
※CSR-DIW:Corporate Social Responsibility, Department of Industrial Works
CSR-DIW賞表彰の様子
工場排水ゼロシステムのための設備
バイオガス貯蔵タンク