電子機器事業セグメントの第3四半期の売上高は、計測機器での販売減少があったものの、モーター製品やLEDバックライトの販売が増加したことにより、前四半期に比べて2.6%増の314億円となり、ほぼ前年同期レベルの売上高まで回復してまいりました。営業利益では、前四半期に比べて4億円改善し、わずかではありますが黒字転換しました。売上高の増加に加え、コスト削減効果の進展も見られました。
製品別では、HDDスピンドルモーターの第3四半期売上高は、円高US$安の為替影響があったものの、販売数量の着実な増加により、前年同期比で4%の増加、前四半期比では14%増と大きく増加しました。さらに高付加価値製品である2.5インチHDD向けの販売数量が大きく増加してきており、製品ミックスの改善がさらに進みました。利益面では、販売数量の増加や、製品ミックスの改善、コスト削減の進展などの結果、前四半期に比べ赤字が縮小しました。第4四半期には更なる販売数量の増加が見込まれており、月次収支均衡化を見込んでいます。
情報モーターの第3四半期売上高は、前年同期比では11%の減少でしたが、前四半期比ではステッピングモーターなどの販売数量が増加し、5%の増加となりました。利益面でも黒字に転換いたしました。今後とも販売の拡大、製品ミックスの改善、コスト削減に努めてまいります。
キーボードの第3四半期売上高は、前年同期比では7%の減少、前四半期比では4%の増加となりました。利益面でも、前四半期比で赤字が縮小しました。更なる収支改善に向け、コスト削減を押し進めていきます。
エレクトロデバイスの第3四半期売上高は、前年同期比51%増と大きく増加し、前四半期比でも8%の増加となりました。競合他社の撤退・縮小や販売の拡大によりLEDバックライトの売上高が大きく増加しております。利益面でも前四半期に比べ黒字が拡大しました。今後とも、LEDバックライトの販売はさらに拡大する見込みであり、第3四半期中に生産能力増強を行いました。
スピーカーの第3四半期売上高は、前年同期比29%の減少、前四半期比では11%の増加となりました。まだ本格的な売上の回復には至っておらず、利益面では引き続き若干の赤字でした。今後とも製品ミックスの改善、売上の拡大、コスト削減に取り組んでいきます。
計測機器の第3四半期売上高は、前年同期比で52%減、前四半期比でも31%減と大きく減少しました。これは、ゲーム機向け製品販売が減少したことが主な要因です。売上の減少に伴い、利益も前四半期に比べ大きく減少しました。