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2008年3月期 第1四半期決算説明電話会議(2007年7月31日)
最後に、最近のタイバーツ高の急激な進展により、当社業績への影響が大きくなっておりますので、ここでミネベアにおける為替の影響について、ご説明したいと思います。
まず為替の動きですが、右上のグラフにありますように、ここ2年間ではゆっくりとした円安が進んでおりましたが、前期第3四半期以降はそのペースが上がり、特にタイバーツは円に対して急上昇しております。但し、タイバーツについては、昨年12月のタイの短期資本流入規制以降、当社がタイで実際の商取引及び会計上で使うタイ国内のオンショアレートと、日本の連結会計上利用するオフショアレートに乖離が出ている点は注意が必要です。
こういった為替変動が当社に与える影響ですが、売上と費用の通貨構成を考えますと、費用に比較し売上に占める割合が大きいドルやユーロが円に対して上昇した場合は、利益に対してプラスの影響となります。一方、売上に比較し費用に占める割合が大きいタイバーツ、人民元、シンガポールドルといったアジア通貨が円に対して上昇した場合には、コストの上昇により利益にマイナスの影響が出ます。
これに対し、そういったアジア通貨高の環境下においても着実な利益成長を図っていくため、当社が現在最も力を入れているのが、コスト削減の徹底であり、コスト削減計画の積み増しであります。また、そういったコスト削減の効果を高めるため、内製比率を高めていく取り組みも行っています。一方で、為替ヘッジについては、主にヘッジコストや流動性の問題から、債権債務の為替ヘッジを除いて当面実施する予定はありません。
本日発表した第1四半期決算におきましては、そういった昨年来のコスト削減徹底の効果が徐々に現れ始めており、為替の悪影響が前期第4四半期比で約5億円あったと推計されるにも関わらず、営業利益は71億円と前期第4四半期比で8億円増加しました。今後とも着実な利益成長を実現するための努力を続けてまいります。
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