電子機器事業セグメントの状況についてご説明いたします。
HDDスピンドルモーターの売上高は、単価の高い2.5インチHDD向け新モデルの承認の遅れにより販売数量が減少したため、前四半期比9.5%減となりました。これは第4四半期にも影響が若干残ってしまうことから、本格的な回復は第4四半期後半からと見込んでいます。また、生産拠点であるタイのバーツ高ドル安の影響もありました。第3四半期は赤字となりましたが、引き続き、通期黒字化を目標に、収益改善に取り組んでいきます。
情報モーターでは、売上高は、前四半期比4.3%増加しました。利益面では、競争激化によりステッピングモーターが悪化しましたが、需要の強いファンモーターは堅調で、振動モーターとDCブラシ付きモーターも改善が見られた結果、ほぼ第2四半期と同レベルの利益を確保しました。今後は、引き続きファンモーター、振動モーター、DCブラシ付きモーターでの改善によって、通期の黒字化を確実なものとし、収益成長につなげていきたいと考えています。
スピーカーの売上は、前四半期比10.9%減少となりました。これは、クリスマス商戦向けが終わった後の落ち込みが激しかったためで、加えてタイバーツ高の影響もあり、赤字となりました。
エレクトロデバイスでは、高輝度・超薄型LEDバックライトが携帯電話向けに需要好調で、売上が前年同期比54.9%増加、前四半期比10.8%増加となり、ほぼ第2四半期と同レベルの利益を確保しました。第4四半期については、海外を中心に携帯電話市場の伸び鈍化が見込まれており、ある程度の季節的な調整は避けられないと想定しておりますが、4月以降発売予定の新製品と、第4四半期に参入予定のカーナビ向けLEDバックライトの伸びにより、今後とも成長を目指していきます。
また、事業構造改革施策を着実に実施しておりますキーボードでは、不採算モデルの生産削減を着実に進めた結果、売上高は、前四半期比6.7%減少となりましたが、収益は改善しました。
以上により、電子機器事業セグメントの売上高は491億円、営業損失は1億5,900万円となりました。