2013年
(2013年10月掲載)
NHBBにおけるサステナビリティとは
私たちNHBBにおけるサステナビリティの根幹にはミッション(使命)とバリュー(価値観)があります。始まりは1990年代に、実施した組織開発プログラムでした。これは、組織の価値観や行動といった文化や組織構造を変革することによって、より組織基盤を強固にすることを目的に実施しました。数年かけてさまざまな調査を行い、組織の現状を分析し、その結果をもとに事業の指針となるミッションとバリューを定めました。ミッションは「強い組織となり、お客様の期待を超えることで、成長とグローバルなリーダーシップを獲得する」こと、バリューは「品質」「誠実」「パートナーシップ」「学習する組織」「社会への感性」の5項目を掲げています。その中の「社会への感性」には、環境への責任、企業市民としての義務、従業員の健康と安全が含まれており、このような考え方が昔から事業の根幹にあったからこそ、長年にわたりNHBBが発展し続けられているのだと感じています。
こうした歴史もあり、私たちにとってサステナビリティは特別な活動ではなく、事業活動の一部として根付いています。工場で取り組んでいるすべての活動、例えば水使用を削減するための洗浄システムの改善であったり、太陽光発電を取り入れる研究や、海外の好事例を学ぶこと、戦略的計画を立てることなど、すべての活動が私たちだけでなく社会の利益にもつながるものとして取り組んでいます。つまり、毎日の行動そのものがサステナビリティなのです。そのため、私たちは従業員に対して「サステナビリティを実行すべき」とか、「CSRが必要」とは言いません。そうした活動は、従業員の日々の行動に組み込んでいくことが何よりも重要だからです。従業員の行動を変えていくことで意識せずとも活動が推進されていく、組織文化を醸成していきたいと考えています。