地球温暖化防止の取り組み
基本的な考え方
ミネベアミツミグループは、世界規模での課題となっている地球温暖化問題と、その影響によるエネルギー価格の上昇や異常気象の発生などが、事業活動の継続にも大きな影響を与えると考えています。
当社グループでは、地球温暖化防止に取り組むため、各事業所で積極的に省エネルギー対策を進めています。
2020年度の取り組み結果
CO2排出係数をGHG Protocol Calculation toolsからIEA Emissions factors 2020に切り替えて再算定を行った。
2020年度のミネベアミツミグループ全体のCO2排出量は848,360トンで、2019年度と比較して5.3%増加し、生産高原単位によりCO2排出量をとらえた場合は、0.858トン/百万円で、前年度と比較して4.3%増加しました。
CDP気候変動2020で「A-」を獲得
英国の非営利団体CDP※による企業の気候変動への対応に関する調査「CDP気候変動2020」で「A-」評価を獲得しました。
CDPは、企業の環境問題への取り組みを「リーダーシップ」「マネジメント」「認識」「情報開示」を8段階で評価し、「A-」は上から2番目の評価となります。
※CDPは、2000年に英国で設立した非営利団体で、機関投資家と連携し、企業や都市に気候変動、水、森林に関する戦略やデータの開示を求め、回答に基づく分析・評価を行い、機関投資家などに結果を開示しています。
事業所における取り組み
植樹イベントに参加(カンボジア工場)
カンボジア工場は2020年9月1日、シェムリアップにてAPSARA(アンコール地域遺跡保護管理機構)主催による植樹活動に参加致しました。
APSARAでは遺跡の修復をはじめ、森林保全や大気・水質汚染対策など、地域の社会文化発展を目指した活動を展開しており、今回は、シェムリアップ州のBanteay Kdei寺付近に、ローズウッド(紫檀)300本が植樹されました。
ミネベアカンボジアは、今後もこのような社会貢献活動に取り組んで参ります。
集合写真
植樹活動
食堂から排出される生ごみのバイオガス化(タイ)
バイオガス発生設備
NMBミネベア・タイでは、タイ国エネルギー省が主催する「食べ物の生ごみを有効利用するバイオガス・エネルギー推進計画」に参加し、バイオガス発生プラントをバンパイン工場とロッブリ工場に設置しています。得られた環境負荷の少ないバイオガスは、LPガスの代替燃料として食堂の調理に利用され、エネルギー使用量の削減とCO2排出量の削減に役立っています。
物流部門の取り組み
物流のCO2排出量
ミネベアミツミグループは自社の直接のCO2排出であるスコープ1(ガス、石油)、スコープ2(電気)のCO2排出量に加え、スコープ3(輸送・流通)となる物流(製品輸送)のCO2排出量の把握に取り組んでいます。
2020年度のミネベアミツミグループの製品輸送によるCO2排出量は105,996トンで、前年度と比較して2.1%増加しました。
今後の課題・目標
ミネベアミツミグループでは、今後も引き続き地球温暖化防止に向けて取り組みを進めていきます。
将来の長期的な展望としては、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)や各国の政策などを注視し、対策を進めていきます。