地球温暖化防止の取り組み 過去掲載分(2014年)
基本的な考え方
ミネベアグループでは、世界規模での課題となっている地球温暖化問題と、その影響によるエネルギー価格の上昇や異常気象の発生などが、事業活動の継続にも大きな影響を与えると考えています。
当社グループでは、地球温暖化防止に取り組むため、各事業所で積極的に省エネルギー対策を進めてきており、それぞれの代表的な対策を終えています。一方で、全事業部より委員を選出して組織する「省エネ推進部会」において、これまでの活動で培ってきた知識、技術や省エネルギー対策の成功事例を共有し、事業部の知恵を横展開することで、地球温暖化防止に向けグループ全体での取り組みを強化しています。
2013年度の取り組み結果
2013年度のミネベアグループ全体のCO2排出量は510,766トンで、2012年度と比較して5%増加しました。一方、生産高原単位によりCO2排出量をとらえた場合は、1.37トン/百万円で、2012年度より20%削減しました。この原因は、事業の好調に伴いエネルギー効率の高い生産が行われたことと、世界各工場でCO2排出量を削減できた結果だと考えます。
また、グループ全体の物流におけるCO2排出量は、71,148トンとなり、2012年度と比較して19%増加しました。
オフィスにおける取り組み
オフィスにおいては、クールビズに徹した夏季の服装の軽装化や無駄な照明の間引き、ノー残業デーなどを通じて、CO2排出量の削減に取り組んでいます。また、2013年1月に東京本部を都内に購入した新たな自社ビルに移転しました。新ビル、新オフィスにおいても地球温暖化防止対策ほか、いっそうの環境配慮に努めていきます。
事業所における取り組み
工場屋根への遮熱塗料の塗布(浜松工場)
浜松工場では、夏場の工場建屋内の温度上昇を防止するため、工場屋根への遮熱塗料の塗布を順次実施しています。実施前後の効果確認において、未塗装の屋根では表面温度が43.3℃に達するものが、遮熱塗料の塗布により27.0℃に抑えられることが確認されています。2013年度は工場の屋根2,662㎡の面積に塗布し、158,964kcal/hの熱量が削減され、年間130万円ほどの費用削減効果が見込まれます。
未塗布部(左側黒色部)、
遮熱塗料塗布部(右側白色部)
左側:未塗布部(43.3℃)、
右側:塗布部(27.0℃)
環境・エネルギー週間展示会(タイ)
ミネベアタイでは毎年11月から12月にかけて、従業員の環境、エネルギーに対する意識を向上させるための展示会をすべての工場を巡回し、実施しています。
2013年度は、以下の様な展示、イベントを開催しました。
- コミュニケーションボードによる「環境」「エネルギー」「食」「CSR」の紹介、啓蒙
- プラスチックを利用した発明コンテスト
- 「環境」「エネルギー」「CSR」に関するクイズゲーム
- 環境にやさしいリサイクル製品の販売
- 「環境」「エネルギー」の知識を紹介した本の配布
環境・エネルギー週間展示会の様子
今後の課題・目標
ミネベアグループでは、今後も引き続き地球温暖化防止に向けて取り組みを進めていきます。中期的な目標として、2010年度を基準として、2015年度までにCO2排出量を生産高原単位で毎年1%、合計5%削減する計画です。
2030年、2050年といった将来の長期的な展望としては、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)や各国の政策などを注視し、対策を進めていきます。