資源の有効活用の取り組み  過去掲載分(2013年)

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基本的な考え方

ミネベアグループの製品に欠かせない金属、プラスチックなどの原材料や、エネルギー源となる石油、天然ガスなどは、その使用量に限りがあります。また、電子機器製品に不可欠なレアアース(希土類元素)は、産出国が限られるため、輸出制限などを受けやすくなっています。

当社グループでは、事業活動の継続のためには資源の有効活用が重要であると考え、経営的な視点から取り組みを行っています。

2012年度の取り組み結果

画像:廃棄物等処理実績(2012年度実績) 2012年度にミネベアグループ全体で使用された主な原材料は、鋼材:約72,320トン、樹脂:約5,400トンで、合計量は2011年度とほぼ同量でした。

一方、当社グループから社外に排出された後、最終処分(埋立)された廃棄物量は4,330トンでした。2011年度のレポートでは2011年度実績値を4,061トンと報告しておりましたが、集計方法に間違いがあり、再集計の結果正しくは4,697トンでした。おわび申し上げます。そのため、2011年度から比較した場合、2012年度は367トンの削減となりました。

また、当社グループではタイや中国の量産工場において、工場内で発生した排水を可能な限りリサイクルし、工場外に排出しない「工場排水ゼロシステム」を運用しています。2012年度の当社グループにおける工場排水量は784,000m3で2011年度と比較して132,000m3の減量となりました。

画像:ミネベアから発生する廃棄物等の流れと把握方法

事業所における取り組み

携帯電話のリサイクル活動(タイ)

2012年3月より、ミネベアグループのタイ子会社はノキアと共同で、廃棄携帯電話および付属品をリサイクル回収する「Weee Can Doプロジェクト」を実施しました。ノキアから記念品やプレゼントを抽選で贈ることで、ミネベア工場内で多くの廃棄携帯電話・付属品を回収しようという取り組みです。バンパイン工場とロッブリ工場において、ガードハウス、食堂、売店などに回収ボックスを設けたほか、従業員送迎バスに携帯電話回収キャンペーンのステッカーを貼り、回収を呼びかけました。

回収された携帯電話、付属品は、ノキアが専門企業に委託して、無害化処理後、リサイクル処理されます。今回集まった携帯電話、付属品の台数は次のとおりです。

  • バンパイン工場(実施期間:2012年3月13日~2012年9月13日)
    携帯電話:2,169台、付属品:1,424個
  • ロッブリ工場(実施期間:2012年11月1日~2013年3月29日)
    携帯電話:1,106台、付属品:1,379個
画像:Weee Can Doプロジェクト

Weee Can Doプロジェクト

3R活動の累積収益(中国)

画像:上海工場の3R収支グラフ 上海ミネベアでは、2003年に3R(リデュース/リユース/リサイクル)委員会を発足し、産業廃棄物の有効利用と削減に取り組んできました。取り組みを開始した当初は、産業廃棄物の多くを、費用をかけて処理していましたが、廃棄物の分別回収に取り組むことで、一部のものは売却が可能になりました。活動開始した2003年から2012年度末(2013年3月)までの資源売却額は、累計で1億元(約14億円)を突破しました。

雨水および河川水の有効利用(タイ)

画像:バンパイン工場の雨水池と雨水再利用設備

バンパイン工場の雨水池と雨水再利用設備

首都バンコクに隣接するバンパイン工場周辺は、慢性的に水道水の不足が続いています。バンパイン工場ではこのような地域の問題に対処すべく、雨水を工場敷地内の貯水池に貯め、「雨水再利用装置」で浄化処理した後、工業用水として使用することで、水道水の使用量を削減しています。

2012年度はこれに加え、工場に供給される水道水の利用を大幅に減少させることを目的に、工場近郊に流れるシアンラックノイ運河からの河川水を浄化し、水道水の代替として使用を開始しました。これにより、水道水利用におけるコストも削減することができました。

画像:バンパイン工場の河川水の浄水設備

バンパイン工場の河川水の浄水設備

食堂から排出される生ごみのバイオガス化(タイ)

画像:バイオガス発生設備

バイオガス発生設備

ミネベアグループのタイ子会社では、タイ国エネルギー省が主催する「食べ物の生ごみを有効利用するバイオガス・エネルギー推進計画」に参加し、バイオガス発生プラントをバンパイン工場とロッブリ工場に設置しています。得られた環境負荷の少ないバイオガスは、LPガスの代替燃料として食堂の調理に利用しています。

今後の目標・課題

2013年度の廃棄物の最終処分量目標は、再集計結果も踏まえ、4,300トン以下として取り組みを進めます。また、現在、埋め立て処分されている廃棄物の性状調査や市場分析などにも取り組み、今後よりいっそうの削減を目指します。

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