資源の有効活用の取り組み  過去掲載分(2012年)

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基本的な考え方

ミネベアグループの製品に欠かせない金属、プラスチックなどの原材料や、エネルギー源となる石油、天然ガスなどは、その使用量に限りがあります。また、電子機器製品に不可欠なレアアース(希土類元素)は、埋蔵量が少ない上に産出国が限られるため、輸出制限などを受けやすくなっています。

当社グループでは、事業活動の継続のためには資源の有効活用が重要であると考え、経営的な視点から取り組みを行っています。

2011年度の取り組み結果

画像:廃棄物処理実績(2011年度実績) 2011年度にミネベアグループ全体で使用された主な原材料は、鋼材:約71,400トン、樹脂:約6,800トンでした。2010年度と比較した場合、およそ8%増加しました。一方、当社グループから社外に排出された後、最終処分(埋立)された廃棄物量は4,061トンと、2010年度とほぼ同量でしたが、目標の4,000トン以下を達成できませんでした。

また、当社グループではタイや中国の量産工場において、工場内で発生した排水を可能な限りリサイクルし、工場外に排出しない「排水ゼロ」工場を目指しています。2011年度は新たにアユタヤ工場において排水ゼロシステムが稼働したことにより、当社グループにおける工場放水量を235,000トン減量することができました。

画像:ミネベアから発生する廃棄物等の流れと把握方法

事業所における取り組み

3R活動の累積収益が10億円突破(上海工場)

画像:上海工場の3R収支グラフ 上海工場では、2003年に3R(リデュース/リユース/リサイクル)委員会を発足し、産業廃棄物の有効利用と削減に取り組んできました。取り組みを開始した当初は、産業廃棄物の多くを費用をかけ処理していましたが、廃棄物の分別回収に取り組むことで、一部のものは売却が可能になりました。この取り組みにより、活動開始からおよそ9年で廃棄物の資源売却額が累計で10億円を突破しました。

食堂から排出される生ごみのバイオガス化(タイ)

画像:バイオガス発生設備

バイオガス発生設備

タイのバンパイン工場とロッブリ工場では、タイ国エネルギー省が主催する「食べ物の生ごみを有効利用するバイオガス・エネルギー推進計画」に参加し、バイオガス発生プラントを2011年度に設置しました。得られたバイオガスは、LPガスの代替燃料として食堂の調理に利用されています。

バイオガスの利用は化石燃料の使用を抑えることに役立つほか、自然循環の中で作られるエネルギーを利用していることになり、非常に環境負荷の少ないエネルギーの利用方法です。

木箱などへの梱包廃材の利用(タイ)

画像:梱包廃材から作られた掲示板、テーブル、椅子

梱包廃材から作られた掲示板、テーブル、椅子

タイのバンパイン工場、アユタヤ工場では、梱包に使用された木箱の木材などを再利用して、掲示板、テーブル、棚、机、椅子などを作り、工場内で活用しています。

今後の目標・課題

ミネベアグループは、埋立処分される廃棄物の最終処分量の削減に取り組んでいます。

2012年度の最終処分量は、前年度に引き続き4,000トン以下を目指します。また、現在、埋立処分されている廃棄物の性状調査や市場分析などにも取り組み、今後数年を掛けて大幅な削減を目指します。

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