製品における環境への取り組み  過去掲載分(2016年)

当ページの情報は、2017年1月27日のミネベア株式会社とミツミ電機株式会社との経営統合以前の情報になっています。ミツミ電機株式会社に関する情報はこちら新しいウィンドウで開くをご覧ください。

最新の製品における環境への取り組みに戻る

基本的な考え方

ミネベアグループの製品は、さまざまな最終製品に組み込まれる部品だからこそ、有害な環境負荷物質を含まない安全な製品であることや、省エネルギー、省資源、長寿命といった、ライフサイクル全体に貢献する環境に配慮した製品を提供していくことが重要であると考えます。

ミネベアグループの環境配慮製品

ミネベアグループが生産、販売する製品は、開発・設計段階から各国の環境法令やお客様の環境要求事項に従うだけでなく、自主的にも製品含有化学物質調査や製品アセスメントなどを行っている「環境配慮製品」です。

新型LED照明器具「SALIOT (Smart Adjustable Light for the Internet Of Things、サリオ)」を量産・販売開始

画像:SALIOTの外観

SALIOTの外観

ミネベアグループは、LEDバックライトで培った導光板の技術・樹脂成形技術を応用し、業界初となる光の配光角を変えることができるLED照明器具「SALIOT(サリオ)」を開発し、2015年7月より、量産・販売を開始しました。

「SALIOT」は、発光ダイオードとレンズの距離をモーターで制御することで、光の配光角を10°から30°まで調整できます。さらに、無線技術を応用した独自のソフトウェア開発により、スマートフォンやタブレットで配光角・明るさ・照射位置を容易にコントロールすることができる新製品です。

「SALIOT」は、1台の照明で複数の光を演出することが可能で、特に大型・高天井のショッピングセンターなどの商業施設、カーディーラーなどのショールーム、博物館・美術館、教育施設、イベントスペース、ホテルなど、さまざまな場面での使用が見込まれています。照明器具の調整に伴う高所作業の危険を排除するとともに、照明のLED化による省エネルギーにより、さまざまな課題の解決に貢献します。

※ 当社調べ。2015年7月時点

ターボ用高耐熱性ボールベアリングユニット

画像:ターボ用高耐熱性ボールベアリングユニット

ターボ用高耐熱性ボールベアリングユニット

ミネベアグループは、超高温となるターボチャージャー(エンジンへの空気過給器)内で焼き付きを起こさない「高耐熱性ボールベアリングユニット」を開発し、生産販売しています。内部のボールはセラミックス製で、ボールを挟み込む外装は耐熱素材を使用し、軸受が膨張して焼き付かないよう工夫されています。

現在、世界の自動車メーカーは環境への配慮からエンジンの燃費改善に力を注いでいます。その対策として、従来より小さな排気量のエンジンに過給器を搭載して出力を補い、燃費改善につなげています。

今後、燃費規制の厳しい欧州や日本、大型ガソリン車の多い北米での採用が一層広がると見込まれています。

小型工作機械用補助機器「Wavy Nozzle(ウェイビーノズル)」

画像:ミネベア製 Wavy Nozzle外観写真(KICKモード動作時)

ミネベア製 Wavy Nozzle外観写真
(KICKモード動作時)

ミネベアグループは、クーラント揺動噴射により切粉(金属切くず)を除去する小型工作機械用補助機器「Wavy Nozzle(ウェイビーノズル)」を開発しました。クーラントを揺動させながら加工点に噴射することで、切粉の絡みつきを抑えて効率的に除去し、精密部品加工における品質・加工効率向上に貢献します。

また、従来使用されていた大型の「高圧クーラント装置」などを使用せず、高い切粉除去機能を実現することに成功しました。これまで大型高圧クーラント装置の搭載ができなかった小型工作機械(小型CNC旋盤およびマシニングセンタなど)への取り付けも可能となります。

※機械加工の際に加工点の冷却・潤滑を行う切削液・研削液のこと。

液晶ディスプレイ用LEDバックライトユニット

画像:LCDパネル用バックライトユニット

LCDパネル用バックライトユニット

ミネベアグループは、スマートフォンやタブレット端末の液晶ディスプレイを背面より照らすLED(発光ダイオード)バックライトユニットを開発、生産、販売しています。

LEDバックライトは装置の端部に配置したLEDの光を画面全体に均一に行き渡らせる導光板が重要部品です。当社グループの開発したLEDバックライトは、独自の設計開発と自社製の精密金型を使用した高度なプラスチック射出成形加工技術をベースに、導光板の厚さを0.3ミリ以下にすることに成功しました。これにより、装置全体の薄型化に貢献するだけでなく、従来製品に比べて消費電力を少なくし、軽量化と小型化を実現しました。

高性能VR型レゾルバ(回転角センサー)

画像:高性能VR型レゾルバ

高性能VR型レゾルバ

ミネベアグループは、電気自動車(EV)、ハイブリッドカー(HEV)、プラグインハイブリッドカー(PHEV)など、次世代エコカーに搭載されている駆動モーターの重要部品となる「高性能VR型レゾルバ(回転角センサー)」を開発し、国内外の自動車メーカーに販売、供給しています。

VR型レゾルバは、走行モーターの回転を正確に制御するために欠かせない角度センサーで、エコカーの電力消費率や走行性能に大きな影響を与える基幹部品です。

製品に含まれる環境負荷物質の管理

ミネベアグループでは、「ミネベアグループグリーン調達管理要領」を発行し、お取引先様に対して有害物質を含まない製品(原材料、部品)の提供と、それらを実証するデータ、資料の提出をお願いしています。また、当社グループの受け入れ検査においてもXRF(蛍光X線分析装置)を用いて、RoHS指令が規定する有害物質の含有がないことを確認しています。

画像:製品に含有する化学物質の管理方法

製品に含有する化学物質の管理方法

  • ※1 (M)SDS((Material) Safety Data Sheet):
    化学物質を安全に取り扱うために必要な情報(成分、性状、取り扱い法、緊急時の対処法など)を記載した情報伝達シート。
  • ※2 MSDSplus:
    JAMP(アーティクルマネジメント推進協議会)が推奨する化学物質や調合品(2種以上の化学物質混合品)の基本情報を伝達するためのシート。(M)SDSで不足する製品含有化学物質管理に必要な情報が記載される。
  • ※3 AIS(Article Information Sheet):
    JAMPが推奨する成形品(製品)の製品含有化学物質情報を伝達するための基本情報伝達シート。MSDSやMSDSplusなどを基に集計されたもの。
  • ※4 JGPファイル:
    JGPSSI(グリーン調達調査共通化協議会)でグリーン調達調査用に定められた標準フォーマットのファイル。

今後の課題・目標

ミネベアグループは、今後も引き続き社会の具体的なニーズを的確にとらえ、安全で省エネルギー、省資源に貢献する製品の開発に取り組んでいきます。

過去掲載分

ページの先頭へ戻る

Follow Us

Twitter Youtube