事業

ユーシン事業

欧州事業の早期ターンアラウンドとシナジー最大化を図り、車載ビジネスを中心に競争力向上へ

欧州事業の早期ターンアラウンドとシナジー最大化を図り、車載ビジネスを中心に競争力向上へ

主要製品

自動車部品、産業機械用部品、住宅機器用部品(ビル・住宅用錠前 その他)

主な用途

画像:主な用途

基本戦略

ユーシン事業は、欧州事業のターンアラウンドとシナジーの創出を図り、車載ビジネスを中核として住宅機器も事業拡大していくことが基本戦略となります。そのためには、品質改善や生産性の向上、経営管理体制の強化などのほか、グループ全体のグローバル人材や製造ノウハウを注入することで早期の収益改善を進めるとともに、技術の「相合(そうごう)」により競争力のある製品を確立してまいります。

コア・コンピタンス

メカニカル機構から電子技術、さらにはソフトウエアまで、クルマに関するあらゆる分野のシステムを開発設計から生産まで一貫して手掛けるノウハウ。広島マザー工場では、商品開発、試作、量産、市場投入、品質保証まで一貫対応するほか、金型を中心とする基幹部品の内製化により外部へのノウハウ流出も防止しています。

2020年3月期の概況

ユーシン事業 ハイライト

画像:2020年3月期の概況(ユーシン事業 ハイライト)

自動車市場減速の影響を受けて減収減益

中国・欧州等における自動車市場減速の影響を受けたほか、第4四半期において新型コロナウイルスの拡大により欧州を中心に稼働制限の影響を受けて生産が大幅に低下しました。
この結果、売上高は1,251億円となり、営業利益は26億円となりました。なお、営業利益には特殊要因として経営統合関連費用および新製品立ち上げ費用等の一過性費用が約10億円含まれています。

画像:売上高
画像:営業利益/営業利益率

『「相合力」でオンリーワンを目指す』戦略

『「相合力」でオンリーワンを目指す』戦略

最新型フラッシュハンドルで相合力が生きる

自動車業界ではスタイリング重視の傾向が続く中、フラッシュハンドルの需要が高まっています。この製品は、通常操作時以外はドアの内部に収納され、車体から突出していないドアハンドルです。ドアを開ける時はグリップが電動で突出し、走行開始または車両から離れることで電動で格納します。従来のハンドルとはスタイル、機能において全く異なる価値を持つフラッシュハンドルですが、モーター、アクチュエータ、センサー、アンテナなど、グループが持つ多くの要素技術が含まれており、これらの技術シナジーによる売上成長を見込んでいます。

社会課題を解決するソリューション創出

社会課題を解決するソリューション創出

小型化/軽量化と安全性/快適性の両立で自動車の進化に貢献

CO2の排出量を低減、エネルギー消費の削減、そして軽快な走行性能を実現するために、車両重量の低減を目的とした部品の軽量化に対する要求が日々高まっている状況下、ユーシンは徹底した製品の小型化、軽量化に取り組んでおります。メカ製品における機構密度を高めた小型化、部品点数の削減、金属部品の樹脂化、マグネシウムダイカストの応用、そして高張力鋼板の活用などにより、高い強度を要する部品も小型化と軽量化を可能にしました。
結果としてサイドドアラッチにおいてはフロントで8%、リアで6%の軽量化を、またリフトゲートラッチにおいては部品点数を51点から39点に削減し15%の重量低減を実現しました。同時にコスト低減も実現できました。
これらの活動を通じて自動車の安全性、快適性の向上に貢献していくとともに、環境負荷の低減を目指した製品づくりに取り組んでまいります。

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