US$安の影響や前期第4四半期に事業終了したMOD、FDDヘッド分の売上減少、HDD市場の在庫調整によるHDDスピンドルモーターの販売減少があり、当第1四半期の売上高は前期第4四半期に比べて45億円減少となりました。営業利益では、5億円の赤字となり、営業利益率もマイナス1.2%となりました。
製品別では、HDDスピンドルモーターの売上高は、前年同期比24.4%の減少、前期第4四半期比34.4%の減少となりました。HDD市場の在庫調整があり、第1四半期販売数量は前期第4四半期比で月190万台減少し、月390万台となりました。しかし、2.5インチ向けは新規客先を獲得したこともあり、月120万台と月20万台増加させることができました。利益面では、歩留まり向上、コスト削減に努めたものの、販売数量及び生産数量の大幅減少やUS$安バーツ高の影響が大きく響き、前期第4四半期に比べ赤字が拡大しました。引き続き、第2四半期での月次黒字化を目標に、収支改善に取り組んでいきます。
情報モーターは、US$安バーツ高・人民元高の影響が大きく、製品ミックスの悪化もあり、売上高は、前年同期比16.2%の減少、前期第4四半期比5.1%の減少となりました。
利益面では、引き続きコスト削減に努めたものの、売上の減少と競争激化により前年同期比、前期第4四半期比とも大きく利益が減少しました。製品ミックスの改善、コスト削減を更に進め、収益の改善を図ります。
キーボードの売上高は、前年同期比20.9%の減少、前期第4四半期比12.7%の減少となりました。前年同期比においては、汎用品の売上が前期に残っていた影響もあり減少しました。前期第4四半期比では、販売数量の減少に加え、US$安人民元高が進んだことが影響し、利益面でも若干の赤字となりました。今後は、クリスマス商戦に向けて販売が回復するものと見込んでいます。
エレクトロデバイスは、売上高が前年同期比1.2%の減少、前期第4四半期比3.4%の減少となりました。 LEDバックライトは、LEDなしのバックライトを中心に数量が伸び売上は順調に増加しました。MOD、FDDヘッドは、前期第4四半期に事業終了したため、当第1四半期ではこの分の売上が減少しました。大型液晶TV向けインバーターは、昨年以降販売数量を伸ばしてきましたが、今後は顧客の在庫調整の影響が見込まれます。利益面では、前期第4四半期に比べ、ほぼ変わらずでした。今後とも新製品の開発、新市場への進出を推し進め、収益の改善を図ります。
スピーカーの売上高は、前年同期比33.3%の減少、前期第4四半期比6.6%の増加となりました。タイから中国に外注への生産移管中であり、利益面で赤字が残りました。
計測機器の売上高は、前年同期比74%の増加、前期第4四半期比11.2%の増加となりました。これは、為替変動による減少要因はあったものの、新アプリケーション向け製品販売が増加していることが主な要因です。利益も前期第4四半期に比べ増加しました。