HDDスピンドルモーターの売上高は、前年同期比19.2%増、第2四半期比0.9%増となりました。昨年夏以降のHDD市場の好調を受け、第3四半期販売数量は月550万台となり、うち2.5インチHDD向けモーターも月130万台と増加しました。しかし利益面では、歩留まり向上、コスト削減に努めたものの、生産拠点であるタイのバーツ高ドル安の影響もあり、改善はしましたが依然赤字が残りました。引き続き、年度内での月次黒字化を目標に、収支改善に取り組んでいきます。
情報モーターでは、売上高は、前年同期比6.0%減、第2四半期比6.9%減となりました。利益面では、引き続きコスト削減に努めたものの、ファンモーターでは生産拠点である中国の人民元高ドル安の影響と競争激化、ステッピングモーターもクリスマス商戦向け需要の終了による売上減少により、利益が減少しました。今後ともコスト削減を更に進め、収益の改善を図ります。
キーボードの売上高は、第2四半期比12.7%減となりました。これは、ノートPC用キーボードの販売が引き続き好調だったものの、デスクトップPC用ハイエンド製品でクリスマス商戦向け需要が終了してきたことによるものです。利益は第2四半期に比べ、減少しました。
計測機器の売上高は、前年同期比52.4%増、第2 四半期比24.8%増となりました。これは、任天堂様のWiiFit向けにストレインゲージ式フォースセンサの販売が増加していることが主な要因です。利益も増加しました。
エレクトロデバイスでは、売上高が前年同期比7.3%減、第2四半期比13.4%増となりました。大型液晶TV向けにインバーターが好調で、LEDバックライトも数量が伸びました。利益面では、第2四半期に比べて増加しました。
スピーカーの売上高は、前年同期比35.9%減、第2四半期比19.2%減となり、販売減少で赤字でした。現在、収支改善のため、タイでの生産を中国へ移管中です。
以上により、電子機器事業セグメントの売上高は491億円、営業利益は12億800万円となり、営業利益率は2.5%と着実に改善しました。