2017年
(2017年10月掲載)
シナジーを生み出すために
取締役 常務執行役員 技術本部副本部長
ミツミ電機株式会社 取締役常務執行役員 麻生 博史
加々美 まずはお互いが持っている技術の棚卸しが不可欠です。二社の融合という点でも、技術という共通言語を持ったエンジニアは文化を共有しやすく、事業の上で何を重視するかなど意識のずれがほとんど感じられません。お互いにデータをすべて出し合い、率直な話し合いが進んでいます。
麻生 統合による組織編成を経て、周囲を見渡すと「こんなところに欲しかった技術を持った人がいた」という状況が多く起きています。二社合同でのさまざまなテーマの検討会を頻繁に開いており、お互いにメンバーを出し合ったプロジェクト推進体制が整いつつあります。
加々美 現在、営業部門によるマーケティングとは別に進める、技術的な見地からのマーケティングも重視しています。一般的にこうなればもっと暮らしが良くなるという想像はできても、そこに必要な技術のあり方に目が向けられることは少ないもの。例えば、AI※はこれまでどう進歩をしてきて将来どこに向かうのか、普及のために必要な補助技術とは何かなどを検討し、注力すべき領域を考えていきます。
麻生 将来社会がどう変わっていくかを予測し、そのときに必要な製品、技術の実現を目指していけるとよいですね。難しいことですが、わたしたちの理想はそこにあります。
※ AI:Artificial Intelligence(人工知能)。