2015年
(2015年10月掲載)
コミュニケーションを深め、地域貢献の土台に
横山氏 地域の活性化に、民間の力が与える影響は非常に大きいものです。民間企業と行政、それからわたしたちのような地域の団体などが一体となって地域づくりをしていくには、お互いへの理解を深め、コミュニケーションを密にしていくことが欠かせません。今、貴社では米子市における第一歩を踏み出そうとされており、地域貢献を真剣に考える姿勢に大いに期待しています。
妹尾氏 対話を基にした信頼関係は、わたしたち自治会も大切に考える点です。企業から今回のようなコミュニケーションの場を設定していただくのは初めてで、大変ありがたく感じており、今後もぜひ意見交換を進めさせていただきたいですね。ところで、この機会に、地域住民の関心が高い事柄についていくつか質問させていただければと思います。まず地域が安心安全な環境づくりに取り組む中で、米子工場では工場周辺の騒音や水質汚染にどのように対策されているでしょうか。
是永 環境対策については、国や地方自治体で定められた法令遵守がまず絶対に欠かせないと考えています。その上で、排気・排水や土壌への影響は定期的に第三者の評価を受け、問題がないことを外部の目で厳しく確認しています。騒音・振動に関しては周辺に民家がないために指定地域外となってはおりますが、万一住民の方からご指摘を受けるようなことがあれば、しっかりと対応していきます。
妹尾氏 もう一つ、地域からの雇用状況についてはいかがでしょうか。また、文化・スポーツ活動を通した地域との交流などはどのように考えられていますか。
野溝 現在、米子工場で働く186名の従業員の約1割は、地元の箕蚊屋(みのかや)地区の在住者です。2015年度の新卒採用では、米子工場での採用となる4名のうち1名が米子市民、もう1名が市内の高等専門学校の出身者となっています。今後も各事業部と相談の上、定期的に地域からの雇用を続けていく予定です。また、当社はレガッタ、フットサル、バドミントンの3つのクラブ活動を行っており、これらを通して地元の皆様と交流できる機会が持てれば、わたしたちとしてもうれしく思います。地域のイベントで当社の施設をご活用いただくといったことも、ご要望があれば可能な限り対応できるのではないでしょうか。
塚田氏 地域の文化活動に関しては、巌公民館でも毎年公民館祭を行っています。貴社にも参加いただき、例えばモーターの仕組みを解説するコーナーなどを設けていただければ、子どもたちも興味を持って参加するのではないでしょうか。素晴らしい技術を持った貴社だからこそ、いろいろな活動を通して日本の若い世代にその技術力を発信していただきたいです。