2015年
(2015年10月掲載)
地域経済の活性化に共に取り組む
野坂氏 地方創生が叫ばれる昨今、人口維持や雇用確保、経済の活性化をどのように行うかは米子市においても重要な課題となっています。人口15万人程度の米子市で、世界的な企業である貴社が活躍されるのはありがたく、ぜひ地域経済をリードし、米子市が抱えるさまざまな課題に一緒に取り組んでいただきたいと思います。
湯浅氏 米子市では工業団地や流通業務団地を整備し、企業誘致に努めてきました。近年ではそれが徐々に実を結んで、いろいろな企業がこの地で事業を始められています。そのおかげもあり、地域の若者が地元に残る土壌が育ってきました。中小企業が多い中、世界的スケールの貴社が地域に根差した企業として発展されるのは喜ばしいことですので、行政としてもできる限りのことをやらせていただきたいと思います。
松本(啓)氏 貴社には米子商工会議所にも加盟いただいています。現在、商工会議所の会員数は2,500社ほどで、会員相互の認識を深めるために見学会などを行っています。貴社にもそのような機会をつくっていただければ地域での認知度を向上できるのではないでしょうか。また、地元企業との取引を伸ばしていけるような機会があれば、ぜひ積極的に情報を発信してもらえるとうれしいです。
加藤 米子工場は、ブラシレスモーター事業部とDCモーター事業部を置く拠点であり、さらに当社グループの生産設備の設計開発も一部行っています。そのために、原材料や部品の購入、製造などで地元企業の皆様とはすでに相当数のお取引をさせていただいているのですが、それ以外でも、鳥取県内の企業様から、商品・サービスの購入は十分に検討できると思います。
野坂氏 米子市・松江市・出雲市・安来市・境港市の5市では共同で市長会を組織していて、商工会議所でも5市連携で企業マッチングを行っています。他市の企業を知らないことも多く、そうした機会にお互いへの認識を深めて、地域での連携を増やせるよう取り組んでいるところです。
松本(啓)氏 5市の商工会議所では、ものづくりフェアなども一緒に行っておりますので、貴社ともさまざまな形でお付き合いができるといいですね。
加藤 地元企業様に関してなど、当社が知り得ないことも多々ありますので、よい形で参画できるようぜひ検討させていただきます。また、米子工場には技能検定の検定員の登録者が2名おり、試験時には検定員の派遣や審査会場の提供などで協力しています。検定に挑戦したいものの困難を抱えている県内の中小企業様などに対して、支援を行うといったこともできるかもしれません。