2014年
(2014年10月掲載)
従業員の期待に応える
ミネベアでは、これまで海外進出で培ってきた多くの経験から、従業員とともに成長していくことが、こうした問題の解決に必要であると考えています。その思想は新たな進出国であるカンボジアにおいても例外ではありません。カンボジア工場の新入社員には、入社後に多くの研修を用意し、技術的なことだけではなく、就労者として身に付けなくてはいけない意識的なことまで丁寧に教えています。
また、これに加えて重要なのが、従業員の会社に対する期待に応えること。これが従業員の働く意欲を高め、ひいては愛社精神の醸成につながります。そのため、さまざまな場面で従業員とコミュニケーションの機会を設け、従業員が何を考え、悩んでいるのかを徹底的に聴き、さまざまな施策に取り組んでいます。
その施策の一つが、従業員への学校教育の提供です。学校を卒業していないものの学習意欲が高い多くの従業員の要望を受け、取り組みを始めました。また、この取り組みをさらに発展させ、国語、数学、英語を教える日曜学校を開催。教室は任意参加にもかかわらず毎回満員で、夜勤明けで参加する従業員がいるほどの盛況ぶりです。
このほかにも、従業員寮や食堂といった設備の充実など、従業員の日々の生活改善も行っています。従業員のさらなる生活環境改善を目指し新たな寮も建設中です。これらの一つ一つのきめ細かい取り組みが従業員のスキルアップだけでなく、仕事に対する情熱とミネベアへの帰属意識を育てています。
日曜学校の様子
従業員寮
日曜学校に参加して
ペン ソクニフ
ライティングデバイス事業部
仕事で計算したりコミュニケーションするために必要な英語や数学の能力をレベルアップできるので、日曜学校には非常に楽しく参加しています。わたしは夜勤が中心ですがラインのリーダーと相談して教室に参加できるようにしてもらっています。働きながらこうした知識を高める機会をもらえるのは本当にうれしいですし、とても幸運に思います。しっかりと継続して学んでいき、将来は管理部門の業務などさまざまな仕事ができるようになりたいです。
取り組みに感謝しています
フォン マカラ先生
従業員の方々は非常に熱心に学習しています。カリキュラムは貴社と共同で制作しており、それをもとに各個人のレベルに合わせて学べるようにしていますので、スタート時より教育水準が上がっているのを実感しています。カンボジアに進出し雇用を生み出すだけでなく、教育機会も与えてもらえるのは従業員の方だけでなくカンボジア社会の未来にとって非常に重要です。貴社には非常に感謝しています。