製品における環境への取り組み  過去掲載分(2014年)

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基本的な考え方

ミネベアグループの製品は、さまざまな最終製品に組み込まれる部品だからこそ、有害な環境負荷物質を含まない安全な製品であることや、省エネルギー、省資源、長寿命といった、ライフサイクル全体に貢献する環境に配慮した製品を提供していくことが重要であると考えます。

これまで検討してきたミネベアグリーンプロダクツについては、スマートビルやスマートシティへの貢献を打ち出している「5本の矢」戦略の一部として、スマートな製品開発に注力し推進していくことにしました。

ミネベアグループの環境配慮製品

ミネベアグループが製造、販売する製品は、開発・設計段階から各国の環境法令やお客様の環境要求事項に従うだけでなく、自主的にも製品含有化学物質調査や製品アセスメントなどを行っている「環境配慮型製品」です。

ターボ用高耐熱性ボールベアリングユニットの開発

画像:ターボ用高耐熱性ボールベアリングユニット

ターボ用高耐熱性
ボールベアリングユニット

ミネベアグループは、自動車の燃費改善、省エネ化の対応として近年需要が拡大しているターボチャージャー(エンジンへの空気過給器)用の「高耐熱性ボールベアリングユニット」を開発しました。ターボチャージャー内はエンジンからの排ガスにより超高温となるため、従来はボールベアリングの搭載が難しいとされていました。このユニットの開発により従来よりも摩擦抵抗を小さくすることが可能となり、ターボチャージャーの稼働効率を高めることができます。

スマートフォン用導光板の薄型化

画像:LEDバックライト用の厚さ0.3ミリ以下導光板

LEDバックライト用の
厚さ0.3ミリ以下導光板

ミネベアグループは、スマートフォンやタブレット端末の液晶画面を照らすLED(発光ダイオード)バックライト用に、厚さが0.3ミリ以下の導光板を開発しました。

導光板は装置の端部に配置したLEDの光を画面全体に均一に行き渡らせる重要部品で、従来のミネベア製導光板よりも約3割薄くしました。

この導光板はスマートフォンやタブレット端末だけでなく、自動車の表示計などにも活用が見込まれ、さまざまな製品の薄型化や軽量化に貢献することができます。

製品に含まれる環境負荷物質の管理

ミネベアグループでは、「ミネベアグループグリーン調達管理要領」を発行し、お取引先様に対して有害物質を含まない製品(原材料、部品)の提供と、それらを実証するデータ、資料の提出をお願いしています。また、当社グループの受け入れ検査においてもXRF(蛍光X線分析装置)を用いて、RoHS指令が規定する有害物質の含有がないことを確認しています。

画像:製品に含有する化学物質の管理方法

製品に含有する化学物質の管理方法

  • ※1 (M)SDS((Material) Safety Data Sheet):
    化学物質を安全に取り扱うために必要な情報(成分、性状、取り扱い法、緊急時の対処法など)を記載した情報伝達シート。
  • ※2 MSDSplus:
    JAMP(アーティクルマネジメント推進協議会)が推奨する化学物質や調合品(2種以上の化学物質混合品)の基本情報を伝達するためのシート。(M)SDSで不足する製品含有化学物質管理に必要な情報が記載される。
  • ※3 AIS(Article Information Sheet):
    JAMPが推奨する成形品(製品)の製品含有化学物質情報を伝達するための基本情報伝達シート。MSDSやMSDSplusなどを基に集計されたもの。
  • ※4 JGPファイル:
    JGPSSI( グリーン調達調査共通化協議会)でグリーン調達調査用に定められた標準フォーマットのファイル。

今後の目標・課題

ミネベアグループは、今後も引き続き社会の具体的なニーズを的確に察知し、安全で省エネルギー、省資源に貢献する製品の開発に取り組んでいきます。

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