入社3年目にタイのバンパイン工場に駐在し、現地で資材調達に携わっています。バンパイン工場は、世界市場向けのボールベアリングおよび各種小型モーターなどを生産する当社の主力工場であり、日々、大量の製品を製造しています。その生産活動に必要な部材の発注や、納期管理、サプライヤーとの価格折衝などを行うのが資材部です。そのなかで私は、モーターの製造に必要な部材の調達業務に従事しています。
資材の調達が滞れば、工場の生産活動に大きな影響が出ます。万が一の場合は、生産ラインが止まる事態にも発展する可能性があるため、安定供給を保つ責任の大きさを日々感じています。また同時に、品質やコストなどの面で、現在採用されているものより優れた部材を製造部門に提案したり、サプライヤーとの交渉によって原価低減を図ったりなど、自ら動く「攻め」の仕事を行うのも資材部の重要な役割です。
調達先となるサプライヤーは、自分が直接的に関係する範囲でも100社以上ありますが、電子基板などの部材には数多くの部品が使用されており、その一つひとつの供給元までを考えると、広大なサプライチェーンが構成されています。サプライヤーはアジア圏のみならず欧米にも広がっているため、普段から定期的にオンラインでミーティングを行うなど、各社の状況にアンテナを張るようにしています。