入社後は工機部に配属され、モーター部品用の金型組み立てを担当しました。金型を使用した試作と調整を繰り返す仕事ですが、数ミクロン単位の調整を手作業で行うというもの。この部署で金型という製品の基礎と奥深さを学びました。その後タイに赴任し、現在は主に海外生産現場で扱う金型の製作と生産支援部品の供給を担っています。
金型の製作は、まず試作品を輩出し、外観や測定データから問題点を特定、調整方法を検討します。発見した問題点に対し、金型のどこを調整すれば良いのか、またどういった調整をすれば良いのかを考え、試作品が良品になったときに達成感を感じます。
また、モーター部品用の金型部品製作および組立サポートや生産性向上を行いながら、お客様からの問い合わせ対応も行います。金型製作の品質担保に関わるあらゆる業務をタイ工場で現地のメンバーと共に行っていくため、言語や文化の壁を超えた協働が必要です。さらに、現地には勤務歴で言えば私よりはるかに長いベテランの方々もおり、そうしたメンバーと肩を並べてより良い金型を効率的に製作できるよう、知識も技術も、そしてコミュニケーションの術もさらに磨くことができないかと日々精進しています。