エンジンスタートスイッチとエレキシフターの開発を担う部署で、ハードウェアの設計を担当しています。具体的には、回路設計や基板設計から電子部品の選定、図面の作成、設計検証テストまでが私の仕事です。部内には、システム設計やソフトウェア設計、機構設計を担当するチームもいて、現在取り組んでいるミッションでは、機構設計チームと共にエンジンスタートスイッチの小型化と低コスト化の実現を目指しています。
車を運転する人であればご存知だと思いますが、エンジンスタートスイッチは小さな部品で、これをさらに小型化するとなると、部品をレイアウトする上での制約が一層厳しくなります。電子部品は10個ほどですが、基板にあるスイッチの接点に影響をきたす電子部品は近くに配置するわけにはいきませんし、コンデンサなどノイズを吸収するための保護用の素子も、適切に設置しなければ求める効果は得られません。ここにコストダウンを図れる材料の選定、検証まで加わってくるため、パズルに挑んでいるかのような錯覚に陥ることも。でもそこが、ものづくりが好きな自分にはたまらないところでもあります。