MinebeaMitsumi RECRUIT

製品設計開発
K.S.

DCモーター事業部 
ブラシモーター技術部
(2019年入社/理工学部 精密機械工学科)

DCモーター開発の
「出発点」を担う

入社理由

前職では自動車メーカーでステアリング機構の設計を担当していたのですが、これからの時代の技術者は、複数の技術を掛け合わせて新しい製品を生み出すスキルが求められると考え、転職を決意しました。企業を探す中で、“相合”精密部品メーカーとして多彩な技術を掛け合わせ、進化し続けている当社でなら理想の技術者として成長できると感じ、入社を決めました。

現在の仕事

設計者として
量産化まで見届ける

私が所属するDCモーター事業部は、直流電流で動作するDCモーターの開発を手がける部署です。

私は車載用DCモーターの設計を担当しています。設計と一口に言っても「製品仕様を決めて図面を作成したら終わり」というわけではありません。性能やコストなどを考慮して構想設計を立てた後は、試作品を作成して性能を評価し、社内の関係部署や顧客へのレビューを行います。次に、量産化に向けて製造ラインの構想や品質の確認方法などを定め、仕様を細かく調整していきます。

前職では、図面を作成する部署、性能を評価する部署、顧客へのレビューを行う部署とそれぞれ分かれていたので、当社に入社したばかりの頃は設計者がここまで携われるのかと驚きました。自分が担当する製品が形になるまで責任を持って担当できるという点は、当社の設計職ならではの醍醐味だと思います。

転機となった出来事

「決める」という
覚悟と責任感

大きな転機となったのは、車載向けDCモーターの新機種開発プロジェクトを担当したときのことです。プロジェクトの目的は、民生用のモーターを車載用モーターとして生まれ変わらせること。車載用は人の命に関わる製品のため、過酷な環境下に耐えられる品質と寿命の長さが求められます。民生用よりも非常に高い基準をクリアしなければならないため、素材を変えるのか、素材に使用する原材料を変えるのか、形を変えるのかなど検討事項が多く、とても苦労しました。さらに、メンバーの一人としてではなく初めて主担当として任せてもらったプロジェクトだったこともあり、仕様を決める立場としても、プロジェクト全体の進行を管理する立場としても試行錯誤の毎日が続きました。

効果が期待できそうなことをじっくり試していきたいものの、このDCモーターを載せる自動車の販売時期が決まっているため、スケジュールは死守しなければならない。また、車載用は品質チェックの試験に1カ月以上かかるため、試作品を作り直す猶予もない。絶対に失敗できないという極限状態の中、一つひとつの仕様を「決めていく」という責任の重さをひしひしと感じました。

ただ、当社には長年モーターを手がけてきたプロフェッショナルたちが在籍しています。先輩たちに何度も相談し、的確なアドバイスをもらうことで、自分の選択に自信を持って進めていくことができました。結果、試験の結果が合格だったときの達成感は、言葉では言い表せないほどでしたね

将来の夢

技術を掛け合わせ、
新たな製品を
世に生み出したい

技術者としてどの分野も突き詰める事が出来れば理想的ですが、一つの分野を突き詰める為には膨大な時間がかかります。そこで私は、まずはDCモーターのプロフェッショナルだと胸を張って言えるようになるまで今の部署で経験を積み、その次のステップとして、ベアリングや半導体など、当社が保有する他の技術に知識を広げ、モーターを軸として複数の技術を掛け合わせた新たな製品のデザインに挑戦していきたいです。

こうした想いの根底にあるのは、ただただ新しいものを生み出したい、誰も見たことのないものを届けたいというものづくりへの憧れです。技術者を目指したあの頃の気持ちを忘れずに、“相合”を体現しながら、新しい製品を世の中に届けていきたいです。

One Day Schedule

8:30
始業・メール確認
9:00
プロジェクト進捗の確認
10:30
設計業務、3Dモデル作成、製図
12:00
昼食
13:00
試作サンプル作成
15:00
プロジェクト会議
16:00
モーター特性測定、信頼性試験
17:30
退社

Off Time

週末は、家族と公園に行ったり買い物に行ったりしてリフレッシュしています。ただ、子どもたちが小学校に上がり、最近は友達と遊びに行くようになってしまったのが、嬉しくもあり、少し寂しくもありますね(笑)。子どもの成長を感じるたびに、自分も頑張ろうと元気をもらっています。

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