私が所属する製品開発Div.は、次期主力製品の開発という重要な役割を担っています。現在、私たちのチームのメインターゲットは、レーザー走査プロジェクター。そのシステム中心部品の製造工程設計を担当しています。
レーザーを光源とするレーザー走査プロジェクターは、数年ほど前に登場したばかりの新しい製品です。従来のランプ光源である液晶プロジェクターと比べると、プロジェクション方式が異なるので低消費電力化や小型化に有利で、色再現性の高さに優れています。競合他社も狙いは同じですが、 性能ではまだ及ばない部分があるのも事実。そこに追い付き、追い越せを目標として開発に取り組んでいます。 研究室で開発したものが、すぐに製品化されるわけではありません。特に、新しい分野の製品は、そのものを安定して製造するためのプロセスをしっかりと確立してはじめて、量産化が可能になります。製造工程設計には、デバイス自体の担当のほか、製品の検査、組み上げ、ソフトウェアなどのチームがあります。さらに、関係部署や外部の協力会社なども合わせると、100名を超えるメンバーが関わる大きなプロジェクトなのです。