次に、各事業セグメントの状況ですが、機械加工品事業セグメントの2014年3月期の売上高は、前期比23.3%増の1,400億円となり、営業利益は31.8%増の336億円となりました。営業利益率は1.6ポイント上昇し24.0%となりました。
製品別では、ボールベアリングの売上高は前期比27.1%増の774億円となりました。これは、自動車、OA機器、家電製品など幅広い分野で旺盛な需要が続き、外部販売数量が月平均1億3,700万個と、前期に比べ12%増加したためです。稼働率の上昇やアジア通貨安による製造コストの低下により、利益も大きく増加しました。2015年3月期は引き続き需要の増加が続く見込みですので、増収増益を計画しています。
ロッドエンド・ファスナーの売上高は前期比20.1%増の275億円となりました。これは、好調な航空機需要に加えて、円安効果の影響です。利益も増加しました。2015年3月期も堅調に推移する見込みです。
ピボットアッセンブリーの売上高は前期比17.8%増の350億円となりました。
HDD市場は、ウィンドウズXPのサポート終了を前にした買換え需要があったと見られるものの、PC需要の伸び悩みにより、比較的安定した状態が続いています。その中で、当社は高い市場シェアを背景に安定的な利益を上げることが出来ました。2015年3月期は、同様の安定的なHDD市場を前提に利益の維持に努めるものの、若干の減収減益を見込んでいます。
なお、2月に弊社米国子会社の工場で発生した爆発事故は、幸い人的金銭的被害は軽微に留まり、1~2週間で操業を再開し、現在は平常に戻っています。