2018年
(2018年12月掲載)
地域をあげた働き方改革
千歳市 副市長 横田氏
山口氏 さて、千歳市が今、力を入れて取り組んでいるのが「働き方改革」です。いわゆる公務員倫理にのっとった改革だけではなく、働く人のライフスタイルに合わせた職場改革という観点が必要ではないかと考え、試行錯誤しているところです。職場改革は働き方改革、働き方改革は生き方改革だという思いで市内にイクボス※を増やすため、企業などへの普及を進め、仕事と家庭生活が調和し、心豊かに子育てなどができるまちの実現を目指して取り組んでいます。
※職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、キャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のこと。
横田氏 その一環として、2017年1月、市長以下幹部職員・管理職を対象とした「イクボス研修」を実施し、出席者全員で「イクボス宣言」を行いました。まずは職員の意識を変えることから始めようと、セミナー開催などの活動を始めています。
千歳事業所ではワークライフバランスに関する取り組みをどのように進めておられますか。
ミツミ電機 橋本
橋本 千歳事業所では、有給休暇の取得を推進しています。現状では平均して一人年間15日程度取得していますが、人による偏りがあっては意味がありません。そこで全員が年間10日以上取得するという目標を立てました。また、残業時間についても、年間の目標時間を設定し、その時間以下にとどめようという取り組みをしています。
また、千歳事業所は女性従業員が少ないので取得されることがなかった育児休業についても、昨年初めての取得者が出ました。さらに今年は、男性従業員が取得予定です。少しずつではありますが、意識が根付いていると感じています。
横田氏 時代の要請でもありますし、できるだけ取り組みを進めていただきたいと考えます。それが千歳市の「住みやすい、働きやすいまち」というイメージにもつながっていくとうれしいです。