2014年
(2014年10月掲載)
お客様ニーズを読み解き、社内へとつなぐ
オートモーティブデバイス販売部 西日本セールスユニット
飯塚 洸太(2011年入社)
ミネベア製品の提案を通し、お客様が製品開発に抱える課題を解決するのが営業の役割です。オートモーティブデバイス販売部に所属し、自動車部品メーカーのお客様を担当する飯塚洸太は「自動車向け製品は一つのプロジェクト期間が3~5年と非常に長く、それだけにお客様との信頼関係づくりが重要」と感じています。
一方、開発・製造部門と営業を橋渡しする役割を担うのが、精密モーター統括部の責任者である藤中薫です。精密モーターを中心的な製品として取り扱う飯塚とも、製品に関する日々の情報共有などで多く接点を持ちます。藤中自身、かつては海外を中心に営業に携わってきており、「時に営業は、製品の仕様や性能をめぐってお客様から難易度の高い依頼を受けることもあります。それをただ右から左へと開発部門に流すのではなく、お客様の製品開発の方向性を踏まえ、要望の背景を読み解いた上で、最終的に吸い上げたものを社内に伝えてプロジェクトを遂行しなければなりません」と語ります。
また、いずれは海外での営業も目指す飯塚に、藤中は「ぜひ挑戦してほしいですね」と力強く背中を押し、「その国の文化や社会的背景によって営業手法は異なり、今までの常識が通じない大変さを感じるかもしれませんが、それを含めて大きな経験になります。重要なのは、どこに赴任しても相手国を敬う謙虚な気持ちを忘れないことです」とアドバイスします。
営業という立場からのものづくりを進化させる
営業本部 精密モーター統括部 責任者
藤中 薫(1988年入社)
価格や性能面だけでなく、お客様が当社製品を選んでくれるよう営業としてできることは何か、飯塚は考え続けてきました。「お客様が求める仕様を実現し、安定した品質を守ることは、メーカーとしてまず絶対に欠かせません。それを超えてお客様との関係を強化していくためには、わたしたちが日々の営業活動の中でお客様の気持ちを敏感に察知して、きめ細やかな配慮を重ねていくことが大切なのだと思います」。そう話す飯塚に、藤中は強い同意を示した上で「くみ取ったお客様の潜在ニーズを社内に持ち帰り、『こんなものはできませんか?』と開発部門に積極的に伝えていくことも重要です。開発担当者は完璧さを求めるあまり新たな製品発信には慎重になりがちですが、市場動向を考えれば『これは今取り組むべき』というものも多くあるのです。お客様の声を受けた営業の働きかけがミネベアのものづくりを進化させるともいえます」と語り、市場ニーズを開発・製造へと結ぶ営業のあるべき姿を示します。
※役職・所属は2013年12月取材当時のもの