決算サマリー

更新日: 2025年11月7日

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2026年3月期第2四半期(2025年4月1日~2025年9月30日)の概況

2026年3月期上半期の世界経済は、米国相互関税の発動を背景とした先行き不透明感が高まる中、国ごとにまだら模様の展開となりました。わが国の経済は、米国相互関税の引き上げを背景として米国向け自動車の輸出に一部落ち込みが見られたものの、設備投資は堅調に推移しました。米国経済は、相互関税引き上げ分の価格転嫁が一部で開始されたことによる米国企業の収益圧迫、それに伴う雇用の悪化による個人消費の減速により、先行きは不透明な状況が続いています。欧州経済は、米国相互関税引き上げを要因として米国向け輸出が減少した一方、低い失業率が個人消費を下支えし、景気は底堅く推移しました。中国経済は、政府による耐久財の買い替え促進策の効果の一服、不動産市況の低迷により内需が減速傾向にあるほか、米国相互関税発動による対米輸出の減少により、景気の先行きは不透明です。東南アジア諸国の経済は、国ごとに差があるものの好調なインバウンド需要に支えられ、総じて堅調に推移しました。
このような環境のもと、当社グループは持続的な成長と収益力の向上を実現するために、生産性の改善や徹底したコスト削減に取り組むとともに、高付加価値製品や新技術の開発及び拡販に注力してきました。
この結果、売上高は7,783億1,400万円となりました。営業利益は443億8,700万円と前年同期比24億100万円(△5.1%)の減益、税引前中間利益は403億7,000万円と前年同期比43億6,600万円(12.1%)の増益、親会社の所有者に帰属する中間利益は285億8,500万円と前年同期比35億1,200万円(14.0%)の増益となりました。
なお、2025年3月期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2025年3月期上半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2026年3月期第2四半期(2025年4月1日~2025年9月30日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
なお、2026年3月期上半期より、「モーター・ライティング&センシング事業」及び「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」で一部区分を変更しています。2025年3月期上半期のセグメント情報は、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しています。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。主力製品であるボールベアリングは、データセンター向けのサーバー需要と航空機向け需要が堅調に推移したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2026年3月期上半期の売上高は1,332億2,700万円と前年同期比56億6,600万円(4.4%)の増収となり、営業利益は286億8,500万円と前年同期比9億9,100万円(3.6%)の増益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、スマート製品等)、HDD用スピンドルモーター、センシングデバイス(計測機器)、ステッピングモーター、DCモーター、ファンモーター、車載モーター及び特殊機器が主な製品です。主にファンモーターの需要増により、売上高は増加しました。
この結果、2026年3月期上半期の売上高は2,182億5,500万円と前年同期比35億4,500万円(1.7%)の増収となり、営業利益は123億9,200万円と前年同期比4億8,500万円(△3.8%)の減益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品及び電源部品が主な製品です。主に光デバイスの販売が減少したことにより、売上高は減少しました。
この結果、2026年3月期上半期の売上高は2,672億5,000万円と前年同期比34億8,100万円(△1.3%)の減収となり、営業利益は96億4,500万円と前年同期比20億2,400万円(△17.3%)の減益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。自動車生産の減少により、売上高は減少しました。
この結果、2026年3月期上半期の売上高は1,577億6,700万円と前年同期比57億7,200万円(△3.5%)の減収となり、営業利益は71億4,600万円と前年同期比6億1,200万円(9.4%)の増益となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。2026年3月期上半期の売上高は18億1,500万円と前年同期比1億1,900万円(7.0%)の増収、営業損失は8億8,000万円と前年同期比3億3,500万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等126億100万円を調整額として表示しています。2025年3月期上半期の調整額は114億4,100万円でした。

2026年3月期第2四半期(2025年4月1日~2025年9月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

2026年3月期上半期末における総資産は1兆6,942億600万円となり、前期末に比べ1,093億9,200万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、有形固定資産の増加です。
2026年3月期上半期末における負債は8,989億3,900万円となり、前期末に比べ687億5,000万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金の増加です。
なお、資本は7,952億6,700万円となり、親会社所有者帰属持分比率は46.3%と前期末比0.6ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2026年3月期上半期末における現金及び現金同等物の残高は2,219億9,800万円となり、前期末に比べ 77億4,200万円増加しました。
2026年3月期上半期の各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、223億4,200万円の収入(前年同期は539億1,000万円の収入)となりました。 これは、主に税引前中間利益、減価償却費及び償却費、棚卸資産の増減によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、372億1,600万円の支出(前年同期は824億6,000万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、183億9,200万円の収入(前年同期は 358億9,600万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金の増減によるものです。

2025年11月6日に発表しました「2026年3月期第2四半期(2025年4月1日~2025年9月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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