決算サマリー

更新日: 2025年2月6日

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2025年3月期第3四半期(2024年4月1日~2024年12月31日)の概況

2025年3月期第3四半期のわが国の経済は、製造業の設備投資が増加したことに加え、インバウンド需要が引き続き増加したことで、景気は緩やかな回復が継続しました。米国経済は、これまでの金融引き締め政策の影響で製造業は低迷が続きましたが、自動車など個人消費が景気を下支えし、景気は底堅く推移しました。欧州では、中国向けを中心とした製造業が低迷しましたが、インフレ圧力の緩和に伴い個人消費が堅調に推移したことで、景気は緩やかに回復しました。中国経済は、外需により輸出は堅調に続いたものの、内需は個人消費や住宅販売の不振により、景気の低迷が続きました。東南アジアにおいては、米国向けを中心に輸出が堅調を維持したことで、景気は底堅く推移しました。
当社グループは、かかる経営環境下で収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力していきました。
この結果、売上高は1兆1,478億8,000万円と前年同期比945億5,600万円(9.0%)の増収となりました。営業利益は745億9,400万円と前年同期比214億円(40.2%)の増益、税引前四半期利益は615億7,000万円と前年同期比86億2,700万円(16.3%)の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は436億5,400万円と前年同期比794,600万円(22.3%)の増益となりました。
上記には、2024年5月2日に取得したミネベアパワーデバイス株式会社(旧株式会社日立パワーデバイス)の損益が含まれております。
また、2024年3月期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前期第3四半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。

2025年3月期第3四半期(2024年4月1日~2024年12月31日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
なお、2025年3月期第1四半期より、「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」及び「アクセスソリューションズ事業」と「調整額」で一部区分を変更しております。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しております。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、データセンター向けのサーバー需要が堅調なことからファンモーター向けが好調に推移したことにより、売上高は増加しました。また、ピボットアッセンブリーは、HDD向けの需要が堅調に推移したことにより売上高が増加しました。ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要増により売上高が増加しました。
この結果、2025年3月期第3四半期の売上高は1,889億2,000万円と前年同期比356億1,600万円(23.2%)の増収となり、営業利益は416億6,000万円と前年同期比146億1,500万円(54.0%)の増益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、ファンモーター、車載モーター及び特殊機器が主な製品です。
主にHDD用スピンドルモーターの需要が堅調に推移したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2025年3月期第3四半期の売上高は3,064億8,500万円と前年同期比341億2,100万円(12.5%)の増収となり、営業利益は182億2,400万円と前年同期比99億5,000万円(120.3%)の増益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
機構部品の販売が減少しましたが、ミネベアパワーデバイス株式会社の取得に伴い、売上高は増加しました。
この結果、2025年3月期第3四半期の売上高は4,060億6,200万円と前年同期比208億900万円(5.4%)の増収となり、営業利益は204億2,800万円と前年同期比55億6,100万円(△21.4%)の減益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
車載アンテナの需要が増加したことにより、売上高は増加しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,437億400万円と前年同期比46億400万円(1.9%)の増収となり、営業利益は106億6,800万円と前年同期比23億2,300万円(27.8%)の増益となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。
2025年3月期第3四半期の売上高は27億900万円と前年同期比5億9,400万円(△18.0%)の減収、営業損失は8億9,900万円と前年同期比3億8,300万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等154億8,700万円を調整額として表示しております。前年同期の調整額は159億4,300万円でした。

2025年3月期第3四半期(2024年4月1日~2024年12月31日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。高収益のコア事業への比重を高めるポートフォリオ改革や実効性の高いM&Aを実現し、適切かつ機動的な財務戦略を推進します。
2025年3月期第3四半期末における総資産は1兆5,750億8,000万円となり、前連結会計年度末に比べ1,589億5,800万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、現金及び現金同等物、有形固定資産の増加であります。負債は7,992億6,800万円となり、前期末に比べ988億7,000万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金の増加です。
なお、資本は7,758億1,200万円となり、親会社所有者帰属持分比率は48.5%と前連結会計年度末比1.2ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2025年3月期第3四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,893億900万円となり、前連結会計年度末に比べ426億4,500万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、942億2,200万円の収入(前年同期は637億9,900万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債権及びその他の債権の増減によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、1,008億4,300万円の支出(前年同期は691億7,800万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が発生したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、425億3,300万円の収入(前年同期は51億3,300万円の支出)となりました。これは、主に長期借入れによる収入、短期借入金の増加によるものです。

2025年2月5日に発表しました「2025年3月期第3四半期(2024年4月1日~2024年12月31日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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