決算サマリー

更新日: 2024年8月8日

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2025年3月期第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日)の概況

2025年3月期第1四半期のわが国の経済は、設備投資が堅調に推移したことに加え、インバウンド需要がコロナ禍前を上回る水準で推移したことで、景気は回復基調となりました。米国経済は、半導体及びクリーンエネルギー産業への支援政策や、ITサービス及びデータセンターなど人工知能関連の需要増加に伴い設備投資が増加したものの、物価上昇により個人消費が鈍化しました。欧州では、金融引き締めにより住宅投資が依然として低調でしたが、インフレ圧力の緩和に伴う実質所得の回復により個人消費は増加しました。中国経済は、自動車販売においては輸出が増加しましたが、不動産開発投資は依然として低調に推移しました。東南アジアにおいては、インバウンド需要が堅調に推移し、電子機器を中心とした米国向けの輸出が好調となりました。
当社グループは、かかる経営環境下で収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は3,554億5,400万円と前年同期比630億8,400万円(21.6%)の増収となりました。営業利益は200億2,500万円と前年同期比132億8,200万円(196.9%)の増益、税引前四半期利益は193億5,700万円と前年同期比108億5,500万円(127.7%)の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は139億3,600万円と前年同期比98億2,700万円(239.1%)の増益となりました。
上記には、2024年5月2日に取得したミネベアパワーデバイス株式会社(旧株式会社日立パワーデバイス)の損益が含まれています。また、前期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前期第1四半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2025年3月期第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
なお、2025年3月期第1四半期より、「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」及び「アクセスソリューションズ事業」と「調整額」で一部区分を変更しています。2024年3月期第1四半期のセグメント情報は、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しています。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、自動車及び航空機向けにおいて需要が堅調に推移したことにより、売上高は増加しました。また、ロッドエンドベアリングにおいても、航空機関連の需要増により売上高が増加しました。ピボットアッセンブリーは、HDD向け需要が回復したことにより売上高が増加しました。
この結果、2025年3月期第1四半期の売上高は62,6億5,500万円と前年同期比147億3,800万円(30.8%)の増収となり、営業利益は13,0億1,300万円と前年同期比48億400万円(58.5%)の増益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、セ ンシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、ファンモーター、車載モーター及び特殊機器が主な製品です。
主にHDD用スピンドルモーターの需要が回復したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2025年3月期第1四半期の売上高は991億2,000万円と前年同期比113億2,600万円(12.9%)の増収となり、営業利益は51億500万円と前年同期比32億9700万円(182.5%)の増益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
ミネベアパワーデバイス株式会社の経営統合に加えて、カメラ用アクチュエータの光デバイスの販売が増加したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2025年3月期第1四半期の売上高は1,112億2,900万円と前年同期比294億9,900万円(36.1%)の増収となり、営業利益は4,7億2,900万円と前年同期比41億7,400万円(752.3%)の増益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
車載アンテナの需要が増加したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2025年3月期第1四半期の売上高は815億3,500万円と前年同期比78億8,700万円(10.7%)の増収となり、営業利益は30億円と前年同期比28億3,700万円の増益となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。
2025年3月期第1四半期の売上高は9億1,500万円と前年同期比3億6,600万円(△28.5%)の減収、営業損失は2億4,700万円と前年同期比2億2,700万円の 悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等55億7,500万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は39億7,200万円でした。

2025年3月期第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

2025年3月期第1四半期末における総資産は1兆5,526億8,800万円となり、前期末に比べ1,365億6,600万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、有形固定資産の増加です。
負債は7,949億8,400万円となり、前期末に比べ945億8,600万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は7,577億400万円となり、親会社所有者帰属持分比率は48.1%と前期末比1.6ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2025年3月期第1四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,531億4,900万円となり、前期末に比べ64億8,500万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、302億300万円の収入(前年同期は336億6,300万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、棚卸資産の増減、営業債権及びその他の債権の増減等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、617億2,200万円の支出(前年同期は177億400万円の支出)となりました。これは、主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得、有形固定資産の取得による支出等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、315億500万円の収入(前年同期は101億2,300万円の支出)となりました。これは、主に短期借入金の増減等によるものです。

2024年8月2日に発表しました「2025年3月期第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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