質疑応答要旨

更新日: 2024年9月10日

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2025年3月期 第1四半期決算WEB説明会(2024年8月2日)

※内容につきましては、質疑応答の内容を要約したものです。

ご質問

ご質問と回答

今回の上方修正は、1Qの計画上振れ分を素直に反映させています。リスクの評価については、現段階色々な凸凹がある中で十分吸収していけると判断しています。
データセンター向けのベアリングの数量がどんどん戻ってくるというよりも、2Q以降はスマートフォン関連のビジネスにおいてAI搭載・買替需要で販売が上向くなど、短期的なサブコアビジネスの利益貢献を見込んでいます。例えばベアリングを例にとると、すべての分野で過去最高を更新しているわけではありませんが、4月から比べると回復している分野もあり、悲観的になる必要はなく、様々な分野でリスクを吸収していけるという前提に立っています。
新機種の立ち上げで少しトラブルがあり、シェアが若干低下したということですが、現時点ではこのトラブルは解決しつつあります。2Q、特に8月以降はほぼ通常に近い稼働、生産に追いつけていると考えています。
ガイダンスとの対比では、上記を織り込んでも1Q、2Qは若干上振れています。特に1Qから2Qにかけては、スマートフォンの生産の季節性が前倒しになっています。全体の数量はかなり保守的に見込んでいましたので、新機種の1つのシェアダウンがあったとしても、大きなシェアダウンではないので、通期ガイダンスに対しても影響はないと考えています。
在庫の増加は立ち上げトラブル、シェアダウンが要因という訳ではなく、為替と、ミネベアパワーデバイス(旧・日立パワーデバイス)の新規連結によるものです。季節性のあるスマートフォン、ゲーム関連の生産ピークが2Qにきており、それに備えた在庫を準備しているということです。
会社全体の調整のなかで、プレシジョンテクノロジーズ(PT)、モーターは堅調、アクセスソリューションズは中国などでのお客様の一部の生産減等で不透明ではあるもののガイダンス通りになっていくと考えると、保守的な予測を立てるのがSE部門となり、若干調整が入った数字になっています。半導体は期初予想通り、光デバイスで10億円程度下振れ、それ以外で調整を入れています。
100万個単位で、生産数量は4月から順に、245、268、266、7月以降は281、276、283。外販数量は4月から順に、217、219、232、7月以降は245、229、240。内販数量は4月から順に、49、46、50、7月以降は 55、54、49。
現時点では2Q 280、3Q 300、4Q 316(平均)となり、少しずつ増加していく想定です。販売は内販外販トータルで2Q 291、3Q 295、4Q 309(平均)となり、在庫水準を維持して、稼働日の違い等を勘案して数字全体を組み立てています。
外販計画に関してはストレスをかけており、若干上振れを想定しています。
SEの売上が1Q 111,229百万円、2Q 160,771百万円、上半期 272,000百万円となります。半導体はほぼ想定通り、機構部品は1Qは非常に強く、光デバイスは若干上振れています。2Qは機構部品は横並び、光デバイスは1Qの倍程度売上が増加する見込みです。光デバイスについては、2024年3月期4Qに対して、2025年3月期に1Qが下がって、2Qに上がって、3Qは横ばいになっていくと想定しています。
利益側は、1Q 4,700百万円、2Q 10,300百万円、上半期 15,000百万円となります。機構部品は上半期は横並びとなります。下半期については3Qに下がり、4Qに引き上がっていく想定です。光デバイスが生産・販売増加に伴って2Qに回復、半導体は5月から連結したミネベアパワーデバイスが2Qはフル寄与していきます。
MLSについて、モーターの営業利益率はプロダクトミックスで2027年3月期に10%を目指しており、現在は1桁後半程度です。今後高付加価値モーターが増えることで、中期的には10%達成は可能だと考えています。今期については、10%を超える月が数か月出てくることを見込んでいます。
1Qの棚卸資産残高はQoQで、約600億円程度が増加していますが、為替、ミネベアパワーデバイス連結の影響を除くと、実体ベースでは200億円程度の増加となります。これは、ほぼゲーム、スマートフォン向けの増産対応によるものです。スマートフォンについては一部仕掛品等が含まれていますが、製品在庫が積み上がっているわけではありません。利益に対する影響という意味では、稼働を上げて利益が大きく増えているということはなく、通常の生産状態を維持しつつ、スマートフォン・ゲームの材料在庫を増産に備えて増やしたということです。
今回の業績予想修正では、1Qの期初予想に対する上振れ分を加算しています。PTとMLSは足元の状況、収益水準などをそのまま業績予想に織り込むと実態とかけ離れてしまうため、少しストレスをかけて数字を置いています。PTとMLSを全体の状況を踏まえて強めにした分、SEについては保守的な数字を入れています。為替の前提も変化していますが、2Qの予想をある程度堅実に見た数字にしています。
例えばフラッシュハンドルにはモーターが基本的に入ります。これらを「相合」案件としていますが、既に欧州大手メーカー向けに7年1,000億円の案件があります。今回のBMW社の案件の規模ははっきりとは申し上げられませんが、かなりのサイズになります。
これからどれだけそのマグニチュードがあるか正確に測ることはできません。しかし、赤字があることは当社にとっては財産であり、これが黒字転換してきたときに全体を助けてくれる事業になると考えています。全体像からすると当然増えていくものがあり、減るものがあります。確かに車載において中国市場は苦労していますが、二輪は絶好調であり、これからインドでも我々の工場を作っていきます。中国市場減速の正確なマグニチュードは振り返ってみないとわかりませんが、その他の様々な事業・地域で十分吸収していけると考えています。
当社の場合、ミツミの半導体事業、エイブリック、ミネベアパワーデバイスと様々な会社が統合されており、半導体においても様々な凸凹がある状況です。
ミネベアパワーデバイスは、値上げと、客先による失注をキャッチアップしなければならず、この対応には少し時間がかかります。
一方、エイブリックは、サーバー向けに高付加価値製品EEPROM(電気的に消去・書き込みが可能なROM)を供給しており、これが回復してくればその他の色々な分野をカバーし、余りあるものがあると考えています。
ミツミも、パワー半導体系で滞っている面もありますが、スマートフォンの数量が増えるなどのポジティブ要因もあります。
ベアリングはまだまだ増加していきます。自動車の電動化は、快適性などの色々な要素があり、EVでもそれ以外でもどんどん増えていくだろうと思っています。その中でベアリングを使うもの、使わないものがありますが、大局観とすると右肩上がりに増加していくと考えています。
もちろんモーターの数も増えていきますし、レゾナントデバイスなども様々な自動車に使われていきます。

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