質疑応答要旨

更新日: 2021年5月11日

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2021年3月期 決算説明会(2021年5月7日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

いまの段階はこのタイの多目的工場が一つの候補となります。ボールベアリングの新工場について、これまでミャンマー、インド、バングラデシュなども検討しましたが、時期尚早であり、進出しなくてよかったというのがいまの率直な思いです。地の利のある場所で、万が一に必要性が落ちたときにすぐ対応できるというリスク管理の観点からも、多目的工場としています。タイ以外の国に進出したい思いもありますが、今日現在のところは、お客様のご要求があれば多目的工場で対応せざるを得ないと考えます。ただし、月産345百万個までは現状の建屋で対応可能です。
今期のカメラ用アクチュエータの売上高は前期の2倍近くへ大幅に伸びる見込みです。アナログ半導体は今期は10%程度伸びる見込みです。ゲーム関連は当社のガイダンス上は保守的な数量を前提にしています。ただしお客様のご意向が最優先であり、いまの時点では当社想定は非常に保守的であると考えています。
当社の成長の方程式はM&Aにフォーカスすることであると考えます。センサー、コネクタ/スイッチ、電源、無線・通信・ソフトウェアでも良い案件があれば積極的に取りに行きたいと考えています。ただし交渉先相手があるため、どの順番でどのように出てくるかは申し上げられません。アナログ半導体、アクセス製品、モーターについても事業を太くしていくM&Aの機会があればやっていきますが、常に自然体で先に来たものから順に取得して成長していきたいと考えます。
また8本槍以外の分野でも9本槍、10本槍としていくことも考えています。
M&Aは1,000億円を超えていても超えていなくても常に検討していきます。ただしコロナの影響でM&A活動がスローダウンした部分もあり、交渉先の中では結局自力成長を選択した会社もあります。年間3件買収できる年もあれば1件しかない年もあり、ご縁だと思います。
個別のモーターについてはコメントを差し控えさせていただきますが、何か特定のモーターが全体をけん引するものではありません。自動車関連の機会はしっかりとれています。
4Qに一過性要因はなく今期計画が保守的になっています。社内的にはもっと上を目指していますがストレスをかけています。
基本的に当面は独立したかたちでシナジーを出していく方針です。統合することが目的ではなくアナログ半導体事業を成長させることが目的のため、いまは何が何でも統合ありきという戦略ではありません。ただし両社で共同して新製品を創出するような活動はおこなっています。人的、物的な資源をきちんと取得しながら成長の土台を作っていくことに私自身の時間を含めた経営リソースを投入しています。
スライド34にお示しした8領域に経営資源を集中して投入していきます。
貴重なアドバイスに感謝いたします。申し訳ございませんが、先にご説明差し上げた以上のコメントは控えさせていただきます。
いまの時点で正確にご説明するのは難しいですが、米国では旅客数が本格的な回復傾向にあります。感染症対策にワクチンの効果が確認できてきているため、米国以外の地域の回復も時間の問題と考えます。そうなると、いま海外旅行などを我慢している人々の需要が一気にでてきます。一方、日本の航空各社もエネルギー効率の低い旧型エンジンを搭載した航空機を廃棄しており、ダブルアイルからシングルアイルへのトレンドを受けた増産も爆発的に加速していくと予想します。自動車の爆発的増加を見ても、世界各国が人々の移動を受け入れるようになったときにどのような光景になるのか、ある程度見えてきました。そのときは、以前に立てた計画に沿ったカーブで新造機が作られていくと考えます。
今の時点で顧客から「グリーン」な製品を要求されているものではありません。将来のトレンドを見据え、待ちの姿勢ではなく先手必勝で先回りしているものです。これからカーボンニュートラルになっていくために、ソーラーパネルや風力の発電だけで工場を運営できるかというと実質上非常に困難です。そのため製品を通してCO2を削減していかざるを得ません。これは部品メーカーだけではなくセットメーカーも同様で、エコな部品を調達する必要性が生じます。そのときに当社の相合戦略が発揮でき、ボールベアリングの精度向上などこれまで当社が取り組んできた活動がCo2削減に貢献するための足腰の強さになってくると思っています。CO2排出枠を購入するなど小手先なことではなく、自社の製品がどれだけCO2削減に貢献していけるのかがセットメーカーの大きな課題になると考えますので、それに対応するために先回りしてやっているとご理解ください。
まだなっていませんが、当社からデータを出して、そういった製品を使っていただけるようにしていくことができれば違う展開になってくると思います。
はい。漫然とお客様のリクエストを待っていても仕方がないと考えています。当社は従前からクオリティで勝負してきました。ボールベアリングは供給力と品質、そしてもちろん価格が競争力の源泉となっています。これからは、その品質の意味に「グリーン」という要素が加わる時代に突入していると感じています。
ベアリングやモーター等と同様、アナログ半導体も人的および物的リソースがないと生産能力をドラスティックに上げることはできません。タイに多目的新工場を建てて将来の需要に備えることをご説明しましたが、アナログ半導体でも様々な手を打っています。
その通りです。
社内からは来期の後半から在庫調整が一巡し需要が上がってくると報告を受けており、今期の回復は難しいと予想します。したがって、来期の10月から年末にかけて回復し始め、完全に戻るのは再来期になるかもしれません。ただし前倒しになる可能性もあり、いま正確に見極めるのは困難です。
市場シェアについてはご説明を控えさせていただきますが、カメラ用アクチュエータ全体としての今期の売上は倍増していく見込みです。大手顧客では新型OISの寄与もあり単価も絶対数も上がってきています。大手顧客以外についても新構造のアクチュエータを様々な顧客にご提供する活動を進めており、今期の4Qからその成果が出てくると想定しています。ハイエンド機種向けにさまざまな高機能な製品を提供していく従来の方針に変更はありません。
ガイダンスでは、1Qについては4Qから足元まで続いている需要の強さが反映されています。それと比較すると、2Q以降については保守的な前提になっていす。半導体不足の状況などのスイングファクターをどのように考えるのかによるかと思いますが、さきほど説明した通り、売上高・利益ともに今期の見通しは保守的であると言えるかと思います。
大手顧客向けは、今期は大きく伸びて割合が高まり、9:1くらいになると見ています。来期以降については製品ロードマップの関係もあり、お話することは難しいですが、前期・今期のような大きい伸びがある前提とはしていません。
一方で、大手顧客以外のお客様については現在いろいろなプログラムが動いており、来期以降にはここがそれなりのビジネスを確保し、結果として割合は変化していくという前提にしています。

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