質疑応答要旨
更新日: 2018年2月9日
2018年3月期 第3四半期決算電話会議(2018年2月7日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- エレクトロデバイスの4Qの売上計画を教えてください。また、この数か月の間で、今後のスマホのディスプレイでは有機ELではなく意外と液晶が多くなる、という話も出ているかと思います。来年度に向けてLEDバックライトの見通しの変化があれば教えてください。
- 電子機器セグメントの4Qの利益が、3Qから少し増益になる計画になっています。この理由を教えてください。
- 通常、電子機器セグメントは4Qで減益となることが多いです。エレクトロデバイスの売上が100億円以上落ちると、利益の面では、モーターとセンシングデバイスだけではカバーしきれないと思います。今回は、LEDバックライトに関連した一時的なプラス要因が入っているという理解で良いでしょうか。
- それは、確実性のあるものですか。
- ボールベアリングについて、来期から非連続的に収益性が改善するのではないかとのご説明でした。具体的にどの程度改善するのか、利益率、コスト、製品構成、価格などの面で定量的に教えてください。機械加工品セグメントとしてでも、ボールベアリングとしてでもかまいません。
- ミツミ事業について、3Qは前四半期比で売上は59億円の増収、営業利益は32億円の増益と、売上の増加に対して利益の増加が比較的大きくなっています。計画対比では、製品ごとでどのような変化があったのでしょうか。また、収益性が改善した要因はゲーム関連か、スマホ関連か、もしくはそれ以外のコネクタなどが底上げしているのか、教えてください。
- カメラ用アクチュエータに関しても、計画通りに力強く増益を牽引しているのでしょうか。
- 通期計画は大きく上方修正されましたが、4Qのミツミ事業は、売上・利益ともに大きく減少する計画となっています。これは、4Qの計画を据え置いて3Qで上ぶれた分だけを上乗せしたのでしょうか、それとも4Qの中国スマホやゲーム関連の状況を反映したのでしょうか。
- ゲーム関連に関しては強い状況が続くということでしょうか。
- 3Qの月次のボールベアリングの外販数量、内販数量、生産数量とピボットアッセンブリーの販売数量、生産数量を教えてください。
- ミツミ事業のカメラ用アクチュエータについて、3Qの売上高が11月時点での計画を下回った理由は、顧客要因なのか、それともシェアが計画通りに獲得できなかったからなのか、教えてください。また、OISの生産性についてもコメントをお願いします。
- 主要顧客向けでも一定以上のOISの出荷がなされたという理解で良いですか。
- 3Qだけで見るとどうですか。
- 来年度について、11月の決算説明会では「今期の営業利益が11月時点の見通しを上回ったとしても、来期の営業利益は90億円の増益が可能」ということでしたが、その見通しに現時点でも変化はないか、確認させてください。
- LEDバックライトについて、主要顧客向けでも従来想定より減らないこと、中国向けを含めて顧客層が広がること、アプリケーションも増えることで、そんなに大きなマイナスにならないと、現時点で認識されているということでしょうか。
- 3Qの用途別の売上構成で、スマホを含む「OA・通信」の売上が前四半期比で約200億円減少しています。これは、ほぼLEDバックライトの減少と同じ額です。ここから推察すると、カメラ用アクチュエータはあまり増えていないように見えます。11月の決算説明会では「完璧に立ち上がった」とのことでしたが、疑問を感じています。カメラ用アクチュエータは売上が大きく伸びたのか伸びていないのか、教えてください。また、大きく立ち上げたとすると、在庫が大きく増加しているのではないでしょうか。
- いずれにせよ、在庫が増えたわけですね。
- 4Qのミツミ事業は、約60億円の大幅な減益計画となっています。保守的に想定している部分があると推察しますが、ここまで大きな減益計画にする必要があるのでしょうか。どのような前提でこのような計画になったのか、教えてください。
- 4Qのカメラ用アクチュエータは結構大きく下がるのでしょうか。それとも3Qに出なかった部分が4Qに出てくるので、そんなに下がらないのでしょうか。
- 4QにLEDバックライト関連の一時的な収益があるとのご説明でした。これは、例えば3Qのマイナスと4Qのプラスで相殺されて通期ではあまり影響がないのか、それとも何らかの理由で4Qに収入があってプラスに効く、というものでしょうか。可能な範囲で教えてください。
- 3Qの電子機器セグメントの利益が少なすぎると感じましたが、それは3Qに何らかの要因があったものの4Qに多少吸収される、ということでしょうか。
- 過去にも、御社側からするともう少し利益が出ても良かったような話がありましたが、それが4Qの話し合いの中で解決されていくイメージでしょうか。
ご質問と回答
- エレクトロデバイスの4Qの売上計画を教えてください。また、この数か月の間で、今後のスマホのディスプレイでは有機ELではなく意外と液晶が多くなる、という話も出ているかと思います。来年度に向けてLEDバックライトの見通しの変化があれば教えてください。
- エレクトロデバイスの4Qの売上計画は437億円と、季節調整による減少があると想定しています。来期については、顧客との守秘義務によりご説明できる内容が限られますが、スライド18の通り堅調な需要を見込んでいます。液晶か有機ELかという議論については、コメントは差し控えさせていただきます。
- 電子機器セグメントの4Qの利益が、3Qから少し増益になる計画になっています。この理由を教えてください。
- モーターは非常に堅調に推移していきます。センシングデバイスは少し苦戦していますが、生産性の改善が進んで利益が出てくる見込みです。また、お客様との関わりで一部費用の調整を入れているという部分があります。
- 通常、電子機器セグメントは4Qで減益となることが多いです。エレクトロデバイスの売上が100億円以上落ちると、利益の面では、モーターとセンシングデバイスだけではカバーしきれないと思います。今回は、LEDバックライトに関連した一時的なプラス要因が入っているという理解で良いでしょうか。
- はい。
- それは、確実性のあるものですか。
- そのように想定しています。
- ボールベアリングについて、来期から非連続的に収益性が改善するのではないかとのご説明でした。具体的にどの程度改善するのか、利益率、コスト、製品構成、価格などの面で定量的に教えてください。機械加工品セグメントとしてでも、ボールベアリングとしてでもかまいません。
- 詳細は5月の決算説明会でご説明させていただきます。大きなトレンドとしては、昨年11月の2Q決算説明会でご案内した今後の成長のイメージがあります。基本的にこの見方はいまも変わらず、足元では更に力強く実績が積み上がってきています。1月の外販が非常に強く、生産体制も整ってきているのは、ご案内の通りです。また、80億円の増産設備についても、稼働開始の準備をしています。
- ミツミ事業について、3Qは前四半期比で売上は59億円の増収、営業利益は32億円の増益と、売上の増加に対して利益の増加が比較的大きくなっています。計画対比では、製品ごとでどのような変化があったのでしょうか。また、収益性が改善した要因はゲーム関連か、スマホ関連か、もしくはそれ以外のコネクタなどが底上げしているのか、教えてください。
- 基本的に全ての製品において生産性が改善し、収益性が大きく切り上がっています。ただ、その中でも2Qと3Qの対比で大きなドライバーとなったのは、ゲーム機器を含む機構部品事業です。ただし、他の製品でもきちんと力強い増益となっています。
- カメラ用アクチュエータに関しても、計画通りに力強く増益を牽引しているのでしょうか。
- 光デバイスの3Qは、一部4Qに後ろ倒しとなる部分があり、若干ですが計画には達しませんでした。ただし、前四半期比でしっかり増益となっており、ミツミ事業全体の増益に貢献しています。
- 通期計画は大きく上方修正されましたが、4Qのミツミ事業は、売上・利益ともに大きく減少する計画となっています。これは、4Qの計画を据え置いて3Qで上ぶれた分だけを上乗せしたのでしょうか、それとも4Qの中国スマホやゲーム関連の状況を反映したのでしょうか。
- 後者です。基本的に直近の状況や旧正月等の季節要因を織り込んでいます。また、スマホについては一部生産状況の変化を考慮しています。
- ゲーム関連に関しては強い状況が続くということでしょうか。
- ゲーム関連については、来期は期初から力強い生産をスタートさせる見込みです。ただし4Qについては、旧正月等の季節要因で稼働日数が減少します。
- 3Qの月次のボールベアリングの外販数量、内販数量、生産数量とピボットアッセンブリーの販売数量、生産数量を教えてください。
- ボールベアリングの外販数量は、10~12月はそれぞれ百万個単位で188、198、193でした。同様に内販数量は82、75、73でした。同様に生産数量は270、273、276でした。ピボットアッセンブリーは、同様に販売数量は28、29、25でした。同様に生産数量は25、25、25でした。
- ミツミ事業のカメラ用アクチュエータについて、3Qの売上高が11月時点での計画を下回った理由は、顧客要因なのか、それともシェアが計画通りに獲得できなかったからなのか、教えてください。また、OISの生産性についてもコメントをお願いします。
- OISを含めた光デバイス事業の生産性については、従来からご説明させて頂いている通り、経営統合以降、大きく改善しています。ただし、シェアの割り振りについては弊社では存じ上げません。3Qは、サプライチェーンの生産立ち上げや在庫の関係で、弊社の取り込みが多少前後した状況もあり、出荷が少なかったと認識しています。ただし、2Qに続いてきちんと生産・出荷しており、収益についても2Qより改善しています。
- 主要顧客向けでも一定以上のOISの出荷がなされたという理解で良いですか。
- 3Q~4Qという期間では、そのようなことになっていくと認識しています。
- 3Qだけで見るとどうですか。
- 先のご説明の通り、立ち上げの状況、在庫の状況、途中のサプライチェーンの状況から、当社が想定していたより3Qとしては納入が少なかったと認識しています。
- 来年度について、11月の決算説明会では「今期の営業利益が11月時点の見通しを上回ったとしても、来期の営業利益は90億円の増益が可能」ということでしたが、その見通しに現時点でも変化はないか、確認させてください。
- 全く変化がありません。現時点で、来期に向けてマイナス要因と認識しているものや、想定と異なっているものはありません。90億円を更に上積みできる状況にあり、来期の見通しを見極めていきたいと考えます。
- LEDバックライトについて、主要顧客向けでも従来想定より減らないこと、中国向けを含めて顧客層が広がること、アプリケーションも増えることで、そんなに大きなマイナスにならないと、現時点で認識されているということでしょうか。
- 特定顧客についてのコメントは差し控えさせていただきますが、LEDバックライト全体でいうと、来期についてもきちんとした事業ができると考えています。
- 3Qの用途別の売上構成で、スマホを含む「OA・通信」の売上が前四半期比で約200億円減少しています。これは、ほぼLEDバックライトの減少と同じ額です。ここから推察すると、カメラ用アクチュエータはあまり増えていないように見えます。11月の決算説明会では「完璧に立ち上がった」とのことでしたが、疑問を感じています。カメラ用アクチュエータは売上が大きく伸びたのか伸びていないのか、教えてください。また、大きく立ち上げたとすると、在庫が大きく増加しているのではないでしょうか。
- 前四半期比で、売上は増加しています。在庫については、サプライチェーン全体の状況は存じ上げませんが、弊社の在庫が大きく増えていて、期末に向けてうまく消化できない、あるいは来期に影響を残す、というものではありません。
- いずれにせよ、在庫が増えたわけですね。
- 全社の在庫については、先のご説明の通り前四半期末から減少しています。それほど大きな在庫が光デバイスから出ている、というものではありません。
- 4Qのミツミ事業は、約60億円の大幅な減益計画となっています。保守的に想定している部分があると推察しますが、ここまで大きな減益計画にする必要があるのでしょうか。どのような前提でこのような計画になったのか、教えてください。
- まず、弊社の事業領域である市場の特性上、保守的にせざるを得ない部分があります。その他、旧正月による稼働日数の事情や、為替前提の見直し等を総合的に勘案しました。
- 4Qのカメラ用アクチュエータは結構大きく下がるのでしょうか。それとも3Qに出なかった部分が4Qに出てくるので、そんなに下がらないのでしょうか。
- 4Qの売上は減少すると見込んでいますが、3Qからの一部売上のずれ込みにより、大きく減少するかというと、そうではないと想定しています。
- 4QにLEDバックライト関連の一時的な収益があるとのご説明でした。これは、例えば3Qのマイナスと4Qのプラスで相殺されて通期ではあまり影響がないのか、それとも何らかの理由で4Qに収入があってプラスに効く、というものでしょうか。可能な範囲で教えてください。
- 顧客との守秘義務のため、詳細のご説明は差し控えさせていただきます。この事業をしていく中で、例えばスペックの決定など様々な難しさがあります。それを最終的に当該期間の中できちんと損益の中に認識していく、とご理解ください。
- 3Qの電子機器セグメントの利益が少なすぎると感じましたが、それは3Qに何らかの要因があったものの4Qに多少吸収される、ということでしょうか。
- 3Qだけではなく、通期の中で発生したそのような費用が4Qに調整されるということです。
- 過去にも、御社側からするともう少し利益が出ても良かったような話がありましたが、それが4Qの話し合いの中で解決されていくイメージでしょうか。
- コメントは差し控えさせて頂きます。