質疑応答要旨
更新日: 2017年2月15日
2017年3月期 第3四半期決算電話会議(2017年2月13日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- ミツミ電機の在庫評価減と減損はどのようなものを中心におこなったのか教えてください。また、ミツミ電機の4Qの営業利益計画20億円は持続可能ですか。新型ゲーム機器の作りこみがまだあることを想定して、来期4-6月以降も単純に4Q見込みの利益水準が出せると考えてよいのですか。
- 4QのLEDバックライトの売上は季節的に落ちると思います。昨年よりは落ち込みは軽微と思いますが、どれくらい落ちると考えていますか。また、電子機器事業セグメント全体としては、年間の売上見込みを引き上げたにもかかわらず営業利益見込みを引き下げたのはなぜですか。
- 前回の第2四半期決算発表後の想定から比べても、電子機器の営業利益の通期見込みを引き下げていると思いますが?
- それは、今期モデルのLEDバックライトが作るのが難しいとか、売上の増加の割に利益が上がりにくいということですか。それとも、ただ単に慎重ということですか。3Qは想定以上だったのに、なぜですか。
- 株数の確認をさせてください。本日1,200万株の自社株買いを発表されていますが、今後の発行済株式総数としては、リリース文書にある自社株を含まない4億2,600万株をベースに考えればよいですか。
- 従来は、4Qではミツミ電機のP/Lは連結しないでB/Sのみ連結するというガイダンスだったのが、今回の修正予想値にはミツミ電機の数字が含まれています。方針を変更した理由を教えてください。
- ボールベアリングの4Qの見通し、およびその先の見通しについて、内販も含めて聞かせてください。今回の増産がどのくらい生産余力を持たせるのか、それは1年なのか2年なのか、それともすぐ埋まってしまう状況なのでしょうか。
- 生産水準は高めにして在庫を積むかたちになるので、稼働益は多少出てくるというのが上方修正の背景になっているのですか。
- 来年度半ば頃に増産が効いてくるまでは、生産と販売が四半期ごとに少し改善するものの、思いっきり押し上げるには生産がボトルネックになってしまうという状態が半年くらい続くというイメージですか。
- 新型ゲーム機器の生産の影響がどうなるか教えてください。先程の話では、安定的に利益が期待できるということでしたが、季節性は強いと思います。LEDバックライトの季節性とは異なるとは思いますが、平準的に生産できると考えたほうが良いのか、そうでないのか、いかがですか。
- 4Qの業績見込みにおいて、ミツミ電機の貢献部分が売上高は360億円、営業利益は20億円ということで、これは1月27日以降の数字と理解しますが、仮に3か月フルに連結した場合はどのような数字になりますか?
- ミツミ電機の3Q営業利益は在庫評価損を除くと30億円の黒字ということで、2Qの15億円の赤字から大幅に改善していますが、どの製品での改善が大きかったのですか。またどのような業務支援が改善に貢献したのですか。
- 来年度の業績を考える上で、旧ミツミ電機部分についてはカメラアクチュエーターの生産性改善、旧ミネベア部分についてはLEDバックライトの売上高の変化が大きな影響をもつのではないかと推察しますが、それぞれどのように考えていますか。
- ミツミ電機が3Qに黒字転換して、4Qも2カ月で20億円の営業利益を計上する部分に、カメラアクチュエーターの改善がそれなりに貢献していると理解して間違いないでしょうか。
- ミツミ電機が2Qから3Qにかけて利益がかなり改善していますが、費用の内訳で見た場合に、どのようなものが効いているのか、要因分析を教えてください。
- 資材費については、購買の共通化などで下げられるという話がありましたが、実際にその効果が出始めているということですか。物流費についても両社共有で動かせるところの効果が出てきているといことですか。
- 生産面での歩留まりの改善についても、物流や資材と比較して同じくらいの規模で効いてきているのでしょうか。
- 在庫の評価を下げたことよるメリットは3Qで出現しているというよりも、実態として良くなっている効果のほうが大きいという理解で良いですか。
- 4Qのミツミ電機の計画について、4Qから選択と集中を始めて売上の中身が変わってくることはありますか。
- ボールベアリングの3Qの平均数量から逆算すると12月が非常に大きいように見えますが、足元で需要が加速するような要素があるのですか。
- 自動車における採用の増加や家電の高級化など、以前からご説明の要因に変化はありますか。
- 機械加工品事業セグメントの営業利益率が2Qで低下して3Qは若干改善していますが、以前のような26%台までの回復は期待できるのでしょうか。また、数量は好調なのでボールベアリングの選別受注を含めた収益性の改善についての考え方について教えてください。
- ミツミ電機について、来期50億円くらいの営業利益ということですが、ゲーム機器については従来あまり見ていなかったと思いますが、実態が思った以上なのか計画並みなのか、それとも減損による改善が思った以上なのでしょうか。
- 50億円以上の営業利益を保守的というのは、新型ゲーム機器を除いても効果が思った以上に出せそうだということですか。
- ミツミ電機の在庫について、在庫評価減をした割に9月末の436億円から12月末は450億円に増加しています。これはなぜですか? 新型ゲーム機器関連製品の在庫が増えたと推察しますが。
- それは仕掛かり在庫ですか、原材料ですか。つまり稼働益への収益影響があるような在庫の積み増しでしょうか。
- B/Sには計上されるが、付加価値が乗っていないものが増えているので、収益への影響は高くないという理解でよいですか。
- 減損と在庫評価減について、もう少し会計的な根拠を教えてください。
- LEDバックライトの来期の数量見通しがあまり変わらないということですが、もう少し詳しく、顧客の構成が変わってきているのか、どのような風景が見えているのですか。
- 今期の御社のシェアは上がっているように見えますが、どうですか。
- ミツミ電機の今後の取り組みについて、以前は生産拠点に過剰感があるという話でしたが、今後どのようにしていきたいと考えますか。
- 10-12月の月次のボールベアリングの外販数量、内販数量、生産数量とピボットの販売数量を教えてください。
ご質問と回答
- ミツミ電機の在庫評価減と減損はどのようなものを中心におこなったのか教えてください。また、ミツミ電機の4Qの営業利益計画20億円は持続可能ですか。新型ゲーム機器の作りこみがまだあることを想定して、来期4-6月以降も単純に4Q見込みの利益水準が出せると考えてよいのですか。
- ミツミ電機の在庫評価減は、全般にわたって厳しく見直した結果です。金額的に大きな部分は、OISやVCMといったスマホ向けカメラアクチュエーターの光デバイス関係です。減損についても、全事業を対象におこない、金額的に大きな部分は光デバイス関係です。
ミツミ電機との統合を発表してから、当初は初年度に50億円の営業利益を単月ベースで出すこと、つまり月4億円の営業利益を何回か出すことができれば、という目標を持っていました。持続可能かという意味では、今現在では、単月ベースではなく通期合計で達成は可能だと考えています。5月の決算発表ではより詳しくご説明させて頂きたいと思います。現時点の手ごたえとしては、来期のミツミ事業の営業利益は保守的に見ても50億円以上出るだろうと考えています。
- 4QのLEDバックライトの売上は季節的に落ちると思います。昨年よりは落ち込みは軽微と思いますが、どれくらい落ちると考えていますか。また、電子機器事業セグメント全体としては、年間の売上見込みを引き上げたにもかかわらず営業利益見込みを引き下げたのはなぜですか。
- LEDバックライトの4Qは、前期比で為替が円高と想定している影響があるものの、前期より若干良い予想を入れています。
- 前回の第2四半期決算発表後の想定から比べても、電子機器の営業利益の通期見込みを引き下げていると思いますが?
- 主にセンシングデバイスとLEDバックライトを中心とする電子デバイスの損益を固めに見直しています。
- それは、今期モデルのLEDバックライトが作るのが難しいとか、売上の増加の割に利益が上がりにくいということですか。それとも、ただ単に慎重ということですか。3Qは想定以上だったのに、なぜですか。
- 慎重ということに加えて、4Qについては在庫調整があるためその分の生産とのギャップを固めに見ました。
- 株数の確認をさせてください。本日1,200万株の自社株買いを発表されていますが、今後の発行済株式総数としては、リリース文書にある自社株を含まない4億2,600万株をベースに考えればよいですか。
- これまでも、1株当たりの計算では自社株は控除して発表しています。今回の自社株を買い入れ後に消却するかどうかなどの具体的な方策はまだ決めていませんが、今回も1株当たりの利益などの数値は控除して従来通り継続して開示します。
- 従来は、4Qではミツミ電機のP/Lは連結しないでB/Sのみ連結するというガイダンスだったのが、今回の修正予想値にはミツミ電機の数字が含まれています。方針を変更した理由を教えてください。
- 単に会計上のテクニカルな理由です。但し、ミツミ電機の業績については、思ったよりも良い手ごたえが得られており、連結後の4Qでも利益貢献する見込みです。
- ボールベアリングの4Qの見通し、およびその先の見通しについて、内販も含めて聞かせてください。今回の増産がどのくらい生産余力を持たせるのか、それは1年なのか2年なのか、それともすぐ埋まってしまう状況なのでしょうか。
- これから設備を入れるため、来月からすぐ増産できるという意味ではありません。おそらく来期の2Qの終わりころから徐々に増産ができると考えています。4Qの需要は特に外販が強いですが、逆に供給しきれないという問題が出てきており、3Qよりも数量は少し落ちる見込みです。内販も、3Qより数量は若干調整せざるを得ないと考えています。
- 生産水準は高めにして在庫を積むかたちになるので、稼働益は多少出てくるというのが上方修正の背景になっているのですか。
- 1月末から2月が旧正月、2月は日数が少ないこともあり、生産はそれほど上がりません。したがって、受注をある程度調整せざるを得ません。
- 来年度半ば頃に増産が効いてくるまでは、生産と販売が四半期ごとに少し改善するものの、思いっきり押し上げるには生産がボトルネックになってしまうという状態が半年くらい続くというイメージですか。
- そうです。
- 新型ゲーム機器の生産の影響がどうなるか教えてください。先程の話では、安定的に利益が期待できるということでしたが、季節性は強いと思います。LEDバックライトの季節性とは異なるとは思いますが、平準的に生産できると考えたほうが良いのか、そうでないのか、いかがですか。
- ゲーム機器の季節性は致し方ありません。発売日が近付けば需要があるのは確かで、季節性がなく満遍なく出ていくというのは正直に言うと苦しいと思います。山、谷があるかもしれません。押し並べて、私どもはいま業容を拡大してきていて、様々な事業がアップダウンを吸収し合っていくという好ましい状況になってきていると考えます。
- 4Qの業績見込みにおいて、ミツミ電機の貢献部分が売上高は360億円、営業利益は20億円ということで、これは1月27日以降の数字と理解しますが、仮に3か月フルに連結した場合はどのような数字になりますか?
- 1月は連結されていませんが、今回は決算発表が後ろ倒しになったため現時点で1月の実績は出ています。ヒントとしては、未実現利益を控除しない内部管理上の数字でいうと、営業利益は2社合わせて70億円近く出ています。細かい内訳はご想像ください。
- ミツミ電機の3Q営業利益は在庫評価損を除くと30億円の黒字ということで、2Qの15億円の赤字から大幅に改善していますが、どの製品での改善が大きかったのですか。またどのような業務支援が改善に貢献したのですか。
- 幅広い業績改善活動、支援活動をしており、それには生産性などもありますが、私から見た感じでは、大局的には従業員の利益に対する執着心が格段に変わってきたということで、ご説明できるように思います。新たな考え、新たなやり方をきちんとミツミ電機に導入することで、ミネベアがやってきているようなやり方や考え方が徐々に浸透しているように考えます。
- 来年度の業績を考える上で、旧ミツミ電機部分についてはカメラアクチュエーターの生産性改善、旧ミネベア部分についてはLEDバックライトの売上高の変化が大きな影響をもつのではないかと推察しますが、それぞれどのように考えていますか。
- カメラアクチュエーターの光デバイスについては、私は7月以降毎月フィリピンのセブ工場に行っていて、先程の観点から現場は変わってきているように思います。数量は今後も増えていくと聞いていますし、それに向けて準備もしていますのであまり大きな心配はしていません。したがって来期は収益貢献できると思っています。
LEDバックライトは、本日現在の情報では、来期の数量はそれほど落ちないのではないかという見方もあります。しかし、今期は正直なところ歩留まりが悪かったということがあります。設計の公差などが厳しくて思う通りにいかなかったので、来期はこれをレッスンにして仮に数量が減ってもきちんとした利益を上げられるようにしたいと思います。来期については、本日現在のところでは大きな数量の落ち込みを警戒していません。5月の段階で皆様にお話しすることがあればお話ししますが、来期は従来通りというか、今期並みの利益を確保できるであろうと、本日時点では思っています。
- ミツミ電機が3Qに黒字転換して、4Qも2カ月で20億円の営業利益を計上する部分に、カメラアクチュエーターの改善がそれなりに貢献していると理解して間違いないでしょうか。
- 新型ゲーム機器など様々な要素があります。減損についても光デバイスを中心に行ったこともあり、これらを含めて業績が良くなってくると思います。ただ、光デバイスは、季節性という意味では2月、3月は底のレベルなので、規模としてはそこまで大きくありませんが、当然利益貢献はしてくるとご理解ください。
- ミツミ電機が2Qから3Qにかけて利益がかなり改善していますが、費用の内訳で見た場合に、どのようなものが効いているのか、要因分析を教えてください。
- 資材費も下がりました。物流費も下がりました。生産性も上がりました。今回は皆様がわかりやすいようにミツミ事業というひとくくりで旧ミツミ電機を見て頂くという方針にしています。ただし、こまかい要因分解は、株主共通の利益のためにあまりご説明しないという判断をしていますので、控えさせていただきたいと思います。
- 資材費については、購買の共通化などで下げられるという話がありましたが、実際にその効果が出始めているということですか。物流費についても両社共有で動かせるところの効果が出てきているといことですか。
- 物流では、全ての拠点間、あるいはお客様との間を両社で比較して安いほうに寄せる作業が完了しました。資材についても共通購買で同じモノを買っている場合は安いほうに寄せています。業者様も、経営統合によって売上高7,000億円以上の規模の会社になるわけですので、それに対する期待としてのご対応を頂けたと認識しています。
- 生産面での歩留まりの改善についても、物流や資材と比較して同じくらいの規模で効いてきているのでしょうか。
- モノにもよりますが、5月に具体的にご説明させて頂きます。
- 在庫の評価を下げたことよるメリットは3Qで出現しているというよりも、実態として良くなっている効果のほうが大きいという理解で良いですか。
- それで結構です。在庫評価減については、いままであまりにも為替による在庫評価の振れが大きかったため、一定の効果があるだろうと考えます。今回の利益改善が、在庫の評価減で直接出てきたというものではありません。
- 4Qのミツミ電機の計画について、4Qから選択と集中を始めて売上の中身が変わってくることはありますか。
- 5月に詳しくお話ししますが、私流に話すと、ミツミ電機には噛めば噛むほど味が出る製品ポートフォリオがあります。利益率の低い製品は縮小していきたいと考えますが、いまの時点でそこのメリハリを効かせているというよりは、先程のいろいろな事項の改善をおこなった効果が出ていると、ご理解ください。
- ボールベアリングの3Qの平均数量から逆算すると12月が非常に大きいように見えますが、足元で需要が加速するような要素があるのですか。
- ボールベアリングは非常に好調で、12月も外販が1億8千万個に近いレベルで驚異的な数字です。トレンドとして少なくはならず、むしろ増えていってしまうので、在庫すらなくなるのではないかという危機感があります。それで今回の設備投資を決めました。
- 自動車における採用の増加や家電の高級化など、以前からご説明の要因に変化はありますか。
- その通りの状況であり、特に新しいアプリケーションが入ってきたからということではなく、順調に自動車向けも伸びて、高級ボールベアリングへの需要が高まっています。それに対して我々もご期待にこたえなければならないと考えています。
- 機械加工品事業セグメントの営業利益率が2Qで低下して3Qは若干改善していますが、以前のような26%台までの回復は期待できるのでしょうか。また、数量は好調なのでボールベアリングの選別受注を含めた収益性の改善についての考え方について教えてください。
- 収益性の改善は進めなければならず、選択受注を始めています。お客様にお願いして低価格のものをできるだけ数量を減らして頂いているというのが実情です。為替もトランプ大統領以降、円安水準が一段と高まっており、着実にボールベアリングの単価は上がってきています。たまたま1月は旧正月があり数量は減少しましたが、単価は上がっているので、もう少し様子を見させて頂きたいと思います。お客様の生産ラインを止めるわけにはいきませんので、時間はかかりますが、改善はできると確信しています。
- ミツミ電機について、来期50億円くらいの営業利益ということですが、ゲーム機器については従来あまり見ていなかったと思いますが、実態が思った以上なのか計画並みなのか、それとも減損による改善が思った以上なのでしょうか。
- 私も自分が中に踏み込んでいなかったこともありますが、皆様もゲーム機器なんて儲かるのか、という考えもあったと思います。しかし、良く見ると、ゲーム機器の中に様々な技術が入っていて、ミツミ電機はそういう技術を自分たちできちんと持っています。これが面白くて、どんな方向性でやっていくのかはゲーム機器をやっているからこそチャンスもでてくる、そのようなものが様々ありました。いまの私の考えは、ゲーム機器については180度変わっています。半導体についても180度変わっています。詳しくは5月にご説明させて頂きます。
- 50億円以上の営業利益を保守的というのは、新型ゲーム機器を除いても効果が思った以上に出せそうだということですか。
- 基本的にはその通りです。皆様をミスリードしたくないので、今日のところはご説明は時期尚早と考えています。私の性格ですから、当然もっと上を狙っています。
- ミツミ電機の在庫について、在庫評価減をした割に9月末の436億円から12月末は450億円に増加しています。これはなぜですか? 新型ゲーム機器関連製品の在庫が増えたと推察しますが。
- 新型ゲーム機器用に在庫を積み増している分が12月にあります。これは3月から順次出荷する在庫です。
- それは仕掛かり在庫ですか、原材料ですか。つまり稼働益への収益影響があるような在庫の積み増しでしょうか。
- 3月からの出荷に備えて有償支給分の在庫を積んでいます。
- B/Sには計上されるが、付加価値が乗っていないものが増えているので、収益への影響は高くないという理解でよいですか。
- いまの増加分はそうです。
- 減損と在庫評価減について、もう少し会計的な根拠を教えてください。
- 会計的に基準が変わっているわけではありません。統合前に非常に厳しく見直したとご理解ください。将来的に見込める受注を厳しく見るなど、様々な要素をすべて厳しく見るとこういうふうになります。
- LEDバックライトの来期の数量見通しがあまり変わらないということですが、もう少し詳しく、顧客の構成が変わってきているのか、どのような風景が見えているのですか。
- 来期の話は時期尚早なので5月にさせていただきますが、今日現在ではその通りです。中身の入り繰りはありますが、中国でも結構また引き合いを頂いていて、増えていく見込みです。
- 今期の御社のシェアは上がっているように見えますが、どうですか。
- ご想像の通りだと思います。
- ミツミ電機の今後の取り組みについて、以前は生産拠点に過剰感があるという話でしたが、今後どのようにしていきたいと考えますか。
- 今は緊急の業績改善支援が一段落したところです。いま何をやっているかというと、将来、何をどのように開発し、参入し、改良していくかに集中しています。先日もミツミ電機の経営陣で2日間合宿して議論しましたが、それが明確になった段階で本当に拠点をどうするかが、次の第3ステップだと思っています。いつもそうしていますが、ある程度の余力やスペースが必要です。米国のトランプ政権誕生以降、貿易摩擦も言われており、見極めもしなければなりません。拠点の問題はもう少し時間をかけてやるべきで、そのくらいの余裕が出てきたとご理解ください。
- 10-12月の月次のボールベアリングの外販数量、内販数量、生産数量とピボットの販売数量を教えてください。
- 10月は外販が1億7,700万個、内販が7,900万個、生産が2億4,500万個、11月は外販が1億8,000万個、内販が8,500万個、生産が2億5,600万個、12月は外販が1億8,000万個、内販が8,000万個、生産が2億5,000万個でした。ピボットアッセンブリーは、10月が3,100万個、11月が3,200万個、12月が3,000万個でした。