質疑応答要旨
更新日: 2016年8月4日
2017年3月期 第1四半期決算電話会議(2016年8月2日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- LEDバックライトの7~9月の売上見込みは、どれくらいになりそうですか。4~6月を100とした指数でもかまわないので教えてください。また、1Qの電子機器の営業利益の進捗が良くないようですが、上半期の計画値71億円に向けて挽回可能ですか。
- もう少し定量的に教えてもらえませんか。
- 機械加工品の1Qの営業利益の進捗が良かったですが、未実現利益や在庫の評価替えなど特殊要因は含まない実力値でしたか。
- 上半期と通期の全社業績見込みは据え置きとのことですが、機械加工品は進捗が良い一方、電子機器はそうでもなく2Qで挽回できるか不透明な中で、差し引きで計画は達成可能というイメージでよいですか。
- 本日発表のミツミ電機との業務支援契約について、当面の目的は来期連結する際にすぐに利益が出る状態にすることだと思いますが、今期中にいつ、どのような効果が出ると見込まれますか。
- 1Qのミツミ電機の決算は厳しかったようですが、通期見込みは据え置かれました。御社に質問するのは筋違いかもしれませんが、これから下半期の3~6か月で効果を出して挽回するようなスピード感ですか、それともまだ来期を照準に置いた計画策定の段階であってすぐには効果は期待できないのでしょうか。
- ボールベアリングの4~6月の外販数量、内販数量の実績と、7~9月の見込みを教えてください。
- ボールベアリングが好調な背景については、従来から変化はないですか。
- ピボットアッセンブリーの販売数量の実績と見込みも同様に教えてください。
- たな卸資産の状況について、LEDバックライトの在庫調整が損益的にもマイナス影響があったと思いますが、どの程度のインパクトがありましたか。また、現在の在庫水準からこれ以上の調整は必要ないですか。
- たな卸資産を現在の水準にもっていくために、稼働を落として営業利益にマイナス影響が出ていませんか。
- つまり、これから2Qにかけて数量が上がっていく中で、稼働上昇に伴う増収によって一定の収益改善効果が出ると考えてよいですか。
- LEDバックライトの2Q売上は1Qに対して2倍近くになる見込みということですが、前回本決算のときの質疑応答では、電子デバイスの1Q計画が329億円、2Q計画が567億円でした。当時の見通しより伸びの勢いが強くなっているように見えますが、シェアの獲得等が好転していることを意味しているのですか、それもと概算で丸めているのですか。
- 期初の見通しと現状では見方を変える必要はないということですか。
- 機械加工品の営業利益は一時的な要因無しでこの水準が出たとのことですが、為替による影響が前四半期比でマイナス9億円あったことを勘案すると、利益的にはかなり貢献したように見えます。何か1Qにおいて新規の利益押し上げ要因があったのですか。
- それは製品ミックスの改善が伴っているのですか。
- NHBBのマイナス要素が軽減したことはないですか。
- モーターの売上が前四半期比でわずかとはいえ増収になっていますが、為替によるマイナス影響に加えてOA機器市場が鈍っていると推測しています。そのような状況でも増収を確保したのは、モーター各製品でどのような変化があったのですか。
- OA機器向けが堅調だったのはブラシレスモーターとステッピングモーターの両方ですか。
- Moatechを含めて収益改善が進んだのは、何か新しいことを始めたのですか。
- LEDバックライトの新モデルの立ち上げが例年に比べて多少遅れているということですが、差し支えない範囲で遅れた背景を教えてください。また、昨年の相性問題のようなトラブルがまた起こりえますか。
- ミネベア側でのトラブルは一切ないのですね。
- 4~6月のベアリングの用途別売上構成比率と前年同期比での伸び率を教えてください。
- これは単価要因ではなく為替要因が大きいのですか。
- LEDバックライトの立ち上げ費用などの一過性費用は1Qにどの程度発生しましたか。また、今年のモデルの仕様や単価は昨年からどのように変わっていますか。
- 価格も大きく下がっていることはありませんか。
ご質問と回答
- LEDバックライトの7~9月の売上見込みは、どれくらいになりそうですか。4~6月を100とした指数でもかまわないので教えてください。また、1Qの電子機器の営業利益の進捗が良くないようですが、上半期の計画値71億円に向けて挽回可能ですか。
- LEDバックライトにおいて、当初想定に比べて新しいモデル向け部品の立ち上げは遅れています。ただし、7月下旬より徐々に出始めましたので、2Qの売上は1Qをかなり上回ると見込んでいます。
- もう少し定量的に教えてもらえませんか。
- 2QのLEDバックライトの売上は1Qのざっと2倍程度にはなると考えています。
- 機械加工品の1Qの営業利益の進捗が良かったですが、未実現利益や在庫の評価替えなど特殊要因は含まない実力値でしたか。
- そのような調整要素は特にありませんでした。
- 上半期と通期の全社業績見込みは据え置きとのことですが、機械加工品は進捗が良い一方、電子機器はそうでもなく2Qで挽回できるか不透明な中で、差し引きで計画は達成可能というイメージでよいですか。
- 上半期、通期とも業績見込みは変更していませんが、一番大きな変動要素は為替です。期初計画と同様、1ドル=105円と想定していますが、昨今の為替変動が大きく今後の見通しが難しいと思います。次に、LEDバックライトの需要動向次第という要素もあります。
- 本日発表のミツミ電機との業務支援契約について、当面の目的は来期連結する際にすぐに利益が出る状態にすることだと思いますが、今期中にいつ、どのような効果が出ると見込まれますか。
- 具体的にはこれから詰めていくことになりますが、まずは製造支援、次に拡販支援を行い、できるだけ早い時期に効果を出したいと考えています。
- 1Qのミツミ電機の決算は厳しかったようですが、通期見込みは据え置かれました。御社に質問するのは筋違いかもしれませんが、これから下半期の3~6か月で効果を出して挽回するようなスピード感ですか、それともまだ来期を照準に置いた計画策定の段階であってすぐには効果は期待できないのでしょうか。
- ミツミ電機の今の業績見込みに弊社は関与していないため何とも言えませんが、業務支援契約を締結した以上は、できるだけ早くスピード感をもって大きな効果を出したいと考えています。
- ボールベアリングの4~6月の外販数量、内販数量の実績と、7~9月の見込みを教えてください。
- 4月は外販が1億5,900万個、内販が6,400万個、5月は外販が1億6,200万個、内販が6,300万個、6月は外販が1億6,800万個、内販が6,600万個でした。7~9月は月平均で外販は1億6,200万個、内販は6,900万個を見込んでいますが、7月の外販の実績は1億6,500万個となり、計画を上回っています。
- ボールベアリングが好調な背景については、従来から変化はないですか。
- 自動車向けを中心に堅調です。
- ピボットアッセンブリーの販売数量の実績と見込みも同様に教えてください。
- 4月は2,400万個、5月は2,700万個、6月は2,500万個、平均で2,600万個でした。7~9月は月平均で2,600万個を見込んでいますが、7月の販売実績は2,800万個と、こちらも計画を上回っています。
- たな卸資産の状況について、LEDバックライトの在庫調整が損益的にもマイナス影響があったと思いますが、どの程度のインパクトがありましたか。また、現在の在庫水準からこれ以上の調整は必要ないですか。
- たな卸資産は870億円と、前四半期末から160億円減少していますが、これは為替の影響に加えて、LEDバックライトの在庫調整が完了したことによる影響も大きかったです。LEDバックライトの在庫については、想定としては今がボトムです。
- たな卸資産を現在の水準にもっていくために、稼働を落として営業利益にマイナス影響が出ていませんか。
- LEDバックライトの工場稼働率が非常に低かった面は確かにあります。
- つまり、これから2Qにかけて数量が上がっていく中で、稼働上昇に伴う増収によって一定の収益改善効果が出ると考えてよいですか。
- はい。
- LEDバックライトの2Q売上は1Qに対して2倍近くになる見込みということですが、前回本決算のときの質疑応答では、電子デバイスの1Q計画が329億円、2Q計画が567億円でした。当時の見通しより伸びの勢いが強くなっているように見えますが、シェアの獲得等が好転していることを意味しているのですか、それもと概算で丸めているのですか。
- LEDバックライトの需要は季節性で増えるのは確実ですが、実際にどれくらいになるかは依然として難しい予想だと思っています。
- 期初の見通しと現状では見方を変える必要はないということですか。
- 現状では大きく変わりません。
- 機械加工品の営業利益は一時的な要因無しでこの水準が出たとのことですが、為替による影響が前四半期比でマイナス9億円あったことを勘案すると、利益的にはかなり貢献したように見えます。何か1Qにおいて新規の利益押し上げ要因があったのですか。
- ボールベアリングの外部販売数量が伸びていることが利益面でプラスになっています。
- それは製品ミックスの改善が伴っているのですか。
- 特に大きな製品ミックスの変化はありません。数量が増加したことによる利益改善です。
- NHBBのマイナス要素が軽減したことはないですか。
- それもあります。
- モーターの売上が前四半期比でわずかとはいえ増収になっていますが、為替によるマイナス影響に加えてOA機器市場が鈍っていると推測しています。そのような状況でも増収を確保したのは、モーター各製品でどのような変化があったのですか。
- 自動車向けが堅調であったことに加え、ご指摘とは異なりOA機器向けも堅調でした。
- OA機器向けが堅調だったのはブラシレスモーターとステッピングモーターの両方ですか。
- ステッピングモーターの要素が大きかったです。
- Moatechを含めて収益改善が進んだのは、何か新しいことを始めたのですか。
- Moatechはここ1~2年間継続して収益改善の努力をしてきて、中国工場の閉鎖を含むリストラをおこなったため、収益が改善しました。
- LEDバックライトの新モデルの立ち上げが例年に比べて多少遅れているということですが、差し支えない範囲で遅れた背景を教えてください。また、昨年の相性問題のようなトラブルがまた起こりえますか。
- 当初予定より遅れたのは客先からの発注が遅れているもので、当社では理由はわかりかねます。
- ミネベア側でのトラブルは一切ないのですね。
- 新しいモデル向け製品の立ち上げを行うたびに細かいトラブルは毎回出ますが、今のところそれほど大きなものはありません。
- 4~6月のベアリングの用途別売上構成比率と前年同期比での伸び率を教えてください。
- 数量ベースではなく金額ベースですが、自動車が19%、航空宇宙が35%、家電が4%、OA機器が6%、PC・周辺機器が4%、モーターが16%、その他が17%です。前年同期比での伸び率は、自動車が+6%、航空宇宙が+4%、家電が+0%、OA機器が-21%、PC・周辺機器が-9%、モーターが-8%、その他が-15%、合計で-3%です。
- これは単価要因ではなく為替要因が大きいのですか。
- そうです。
- LEDバックライトの立ち上げ費用などの一過性費用は1Qにどの程度発生しましたか。また、今年のモデルの仕様や単価は昨年からどのように変わっていますか。
- 毎年立ち上げはありますが、今年は例年とそう違うわけではありません。顧客への守秘義務があるため、単価や仕様などに関する情報は開示できません。
- 価格も大きく下がっていることはありませんか。
- ありません。