質疑応答要旨
更新日: 2016年2月10日
2016年3月期 第3四半期決算説明電話会議(2016年2月3日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- LEDバックライトの10~12月の月次売上実績と1~3月の見込みを教えてください。また、回復するタイミングが分かれば教えてください。
- 前回見通しでは1~3月に回復を見込んでいたのが今回修正見通しではそうではなくなったようですが、さらに下回る、または回復し始めるようなサインはありますか?
- LEDバックライトの戦略として、従来は、スマホ市場の成長が鈍化しても薄型モデルの広がりを受けていく中で、来年度のLEDバックライトの減価償却費が下がってコスト競争力が上がることをふまえて、価格を含めてシェアを取っていくという方向から変化はありますか?顧客層を変えていくのか、主要顧客は変えないのか、シェアや価格も含めて来年度の考え方を教えてください。
- 今のシェアは維持して増収増益としていくということですか?
- 機械加工品事業が第3四半期は減収増益になりましたが、これまで稼働率が高かった時に出ていた会計上のマイナスの利益がプラスに転じたというような、何か実態と異なるテクニカルな要因で利益が上がっているということはありませんか?
- ロッドエンド・ファスナーとピボットアッセンブリーも減収増益とのことですが、こちらも未実現利益による影響ではなく、実力値として増益となったのですか?
- 第4四半期は、LEDバックライトの売上計画から逆算するとモーターで厳しい数字を見込んでいるように見えます。HDD市場が厳しい状況なのはわかりますが、計測機器も含め、LEDバックライト以外で特に堅めに見ている事業があるのですか?
- 第4四半期の営業利益が堅めになっていますが、LEDバックライトが大きく落ちないとすると、それ以外の事業でも悪化しないとここまでの減益にはならないと思いますが?
- 第4四半期のLEDバックライトは赤字にはならないのですか?
- 来期のLEDバックライトの減価償却はどの程度下がる見込みですか?
- マクロ経済の環境が悪い中でボールベアリングの好調が続いていますが、1~3月以降の見通しを教えてください。
- 悪くなる兆しは全くないということですね。
- LEDバックライトの通期売上見通しを、前回の2,880億円から今回は2,512億円と370億円程度引き下げた要因について、数量減による影響と、今回のモデル向け特有である外部購入部品の単価による影響とで分けて教えてください。同様に、第4四半期の見通しを引き下げた要因についても、数量要因と購入部品単価要因とで分けて教えてください。
- 昨年度のバックライトの売上高は1,450億円でしたが、今年度はモジュール部分を除いても前期比で減収減益となったということでよいですか?
- そうであれば、購入部品要因が1,000億円以上あることになりますが、正しいですか?
- 4Qについては、売上が減る一方で減価償却費が増えるので、赤字になる恐れはありませんか?
- ボールベアリングの10~12月の販売、生産数量の実績と、1月以降の見込みを教えてください。
- 10~12月のベアリングの用途別売上構成比率と前年同期比での伸び率を教えてください。
- ピボットアッセンブリーの10~12月の販売実績と、1月以降の見込みを教えてください。
- LEDバックライトの在庫について、第4四半期において200億円程度改善するように見受けられますが、正しいですか?また、第4四半期末の時点で在庫調整は底入れさせて、健全な状態になるのですか?
- 第3四半期の電子機器事業の営業利益の事業別の構成比はどうなっていますか?
- 電子機器事業の営業利益に占めるLEDバックライトの割合が高いのではないかという懸念があると思いますが、見解をください。
- 第3四半期の電子機器事業の営業利益が前四半期比で9億円弱改善していますが、その内訳を教えてください。
- 第3四半期にかけてLEDバックライトの売上が大幅に増えていて、その大部分が購入部品のため収益への貢献があまりないのは理解していますが、何か利益が急激に圧迫された要因はありますか?
- 第4四半期にかけて在庫水準を200億円超減らしていくということは、生産量を相当落とすと思いますが、それでも赤字にならないのは、コスト削減がよほど進んでいるのですか?
ご質問と回答
- LEDバックライトの10~12月の月次売上実績と1~3月の見込みを教えてください。また、回復するタイミングが分かれば教えてください。
- 10月は365億円、11月は240億円、12月は228億円で、第3四半期合計で833億円でした。第4四半期は687億円を見込んでいます。なお、月次の売上実績については、大手のお客様にご迷惑をおかけしてしまうという事情もあり、残念ながら今後は開示を控えさせて頂きます。見込み数値についても、四半期ベースでのご回答とさせて頂きます。
- 前回見通しでは1~3月に回復を見込んでいたのが今回修正見通しではそうではなくなったようですが、さらに下回る、または回復し始めるようなサインはありますか?
- 第4四半期の見込みは687億円としており、1月実績は12月より若干上回っています。
- LEDバックライトの戦略として、従来は、スマホ市場の成長が鈍化しても薄型モデルの広がりを受けていく中で、来年度のLEDバックライトの減価償却費が下がってコスト競争力が上がることをふまえて、価格を含めてシェアを取っていくという方向から変化はありますか?顧客層を変えていくのか、主要顧客は変えないのか、シェアや価格も含めて来年度の考え方を教えてください。
- 来期の見込みについては、現在事業計画を策定中のため、具体的な数値は申し上げられません。来年度もまた4月以降、主要顧客の新モデル向けLEDバックライトの立ち上げが始まるため、基本的な考え方は変わりません。
- 今のシェアは維持して増収増益としていくということですか?
- そうです。
- 機械加工品事業が第3四半期は減収増益になりましたが、これまで稼働率が高かった時に出ていた会計上のマイナスの利益がプラスに転じたというような、何か実態と異なるテクニカルな要因で利益が上がっているということはありませんか?
- 未実現利益のことを仰っていると思いますが、売上が想定より上がらなかったのは、第2四半期で発生した北米子会社の一時的要因により一部の製品で生産が上がらなかった影響です。主力のミニチュアボールベアリングの量産において、トレンドは変わっていません。このような状況から、利益額の増加、利益率の改善となっています。
- ロッドエンド・ファスナーとピボットアッセンブリーも減収増益とのことですが、こちらも未実現利益による影響ではなく、実力値として増益となったのですか?
- そこまで多くの増益ではありませんが、在庫の減少や未実現利益によるものではありません。特にピボットアッセンブリーについては、確実にコストが下がっています。
- 第4四半期は、LEDバックライトの売上計画から逆算するとモーターで厳しい数字を見込んでいるように見えます。HDD市場が厳しい状況なのはわかりますが、計測機器も含め、LEDバックライト以外で特に堅めに見ている事業があるのですか?
- モーターは堅めに見ています。押し並べて横並びですが、DCブラシレスモーターが若干減少する見込みです。計測機器も、モデルチェンジの影響で若干の減少となる見込みです。
- 第4四半期の営業利益が堅めになっていますが、LEDバックライトが大きく落ちないとすると、それ以外の事業でも悪化しないとここまでの減益にはならないと思いますが?
- 第4四半期の営業利益は堅めに見ています。特にLEDバックライトは加速償却が続き償却負担が残りますので、利益は少額にとどまります。
- 第4四半期のLEDバックライトは赤字にはならないのですか?
- 赤字は見込んでいません。
- 来期のLEDバックライトの減価償却はどの程度下がる見込みですか?
- 現在、来期事業計画を策定中ですが、今のところ50億円近く下がる見込みです。
- マクロ経済の環境が悪い中でボールベアリングの好調が続いていますが、1~3月以降の見通しを教えてください。
- ファンモーター向け、自動車向けが依然として堅調に推移しています。1月の外部販売数量は、またもや1億6,000万個を超えました。2月は旧正月の影響で下がる見込ですが、3月には再度過去最高を更新する見込みです。
- 悪くなる兆しは全くないということですね。
- この数字で行けると考えています。
- LEDバックライトの通期売上見通しを、前回の2,880億円から今回は2,512億円と370億円程度引き下げた要因について、数量減による影響と、今回のモデル向け特有である外部購入部品の単価による影響とで分けて教えてください。同様に、第4四半期の見通しを引き下げた要因についても、数量要因と購入部品単価要因とで分けて教えてください。
- 第3四半期実績と第4四半期見込みの差異については、11~12月と1 ~3月とで月次売上の水準はあまり変わらないため、10月の売上との差異が大部分です。数量ベースでは、10~12月は前期比で3割程度のマイナスでした。
- 昨年度のバックライトの売上高は1,450億円でしたが、今年度はモジュール部分を除いても前期比で減収減益となったということでよいですか?
- そうです。
- そうであれば、購入部品要因が1,000億円以上あることになりますが、正しいですか?
- そうです。
- 4Qについては、売上が減る一方で減価償却費が増えるので、赤字になる恐れはありませんか?
- それはないと思っています。
- ボールベアリングの10~12月の販売、生産数量の実績と、1月以降の見込みを教えてください。
- 10月は外販が1億5,900万個、内販が7,300万個、生産が2億3,100万個、11月は外販が1億5,700万個、内販が7,800万個、生産が2億4,100万個、12月は外販が1億5,100万個、内販が7,700万個、生産が2億3,200万個でした。1~3月は、月平均で外販は1億5,500万個、内販は7,300万個を見込んでいます。
- 10~12月のベアリングの用途別売上構成比率と前年同期比での伸び率を教えてください。
- 用途別売上構成比は、自動車が19%、航空宇宙が33%、家電が3%、OAが6%、PC・周辺機器が4%、モーターが17%、その他が18%です。前年同期比での伸び率は、自動車が+14%、航空宇宙が+8%、家電が+3%、OAが+3%、PC・周辺機器が+30%、モーターが+14%、その他がフラットです。
- ピボットアッセンブリーの10~12月の販売実績と、1月以降の見込みを教えてください。
- 10~12月は月平均で2,700万個、1~3月は月平均で2,600万個を見込んでいます。
- LEDバックライトの在庫について、第4四半期において200億円程度改善するように見受けられますが、正しいですか?また、第4四半期末の時点で在庫調整は底入れさせて、健全な状態になるのですか?
- そうです。一部繰り越す部分があるかもしれませんが、第4四半期において200億円超の在庫の減少を見込んでおり、ほぼ健全な状態に戻ると考えています。
- 第3四半期の電子機器事業の営業利益の事業別の構成比はどうなっていますか?
- 営業利益の額は、高い順に電子デバイス、モーター、計測機器となっています。
- 電子機器事業の営業利益に占めるLEDバックライトの割合が高いのではないかという懸念があると思いますが、見解をください。
- 第3四半期では、モーターの収益率が上がり、モーターと計測機器もかなりの部分を占めるようになっています。
- 第3四半期の電子機器事業の営業利益が前四半期比で9億円弱改善していますが、その内訳を教えてください。
- モーターとLEDバックライトはプラスで、同じような伸び幅です。計測機器は若干のマイナスです。
- 第3四半期にかけてLEDバックライトの売上が大幅に増えていて、その大部分が購入部品のため収益への貢献があまりないのは理解していますが、何か利益が急激に圧迫された要因はありますか?
- 減価償却費が10月、11月がピークになりました。また、12月は生産調整による稼働率低下の影響がありました。
- 第4四半期にかけて在庫水準を200億円超減らしていくということは、生産量を相当落とすと思いますが、それでも赤字にならないのは、コスト削減がよほど進んでいるのですか?
- 生産調整は12月がピークで、1月以降の稼働率は12月より上がるため、コスト要因としては12月より改善してくると考えています。