質疑応答要旨
更新日: 2013年8月13日
2014年3月期 第1四半期決算説明電話会議(2013年7月31日)
注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。
ご質問
- 1Qの電子機器セグメントにおける営業利益計画値と実績値の差異の詳細を教えてください。
- HDDスピンドルモーターは黒字化し、モーター全体でも単月で黒字化したのですか?
- 電子機器セグメントの営業利益は、1Q実績の3億円の赤字から2Qは15億円の黒字となる増額修正計画ですが、この増益幅の主要因は何ですか?
- 電子デバイスの営業利益率の目標として一桁%中盤から後半を狙っていると思いますが、2Qでこの水準に届きますか?
- 機械加工品セグメントでは、売上は1Qから2Qへほぼ横ばい見込みにもかかわらず、営業利益は10億円ほど増える計画になっています。この理由は何でしょうか?
- 主要製品の生産販売数量は、どうでしたか?
- ボールベアリングの販売は、どういった分野で好調ですか?
- ボールベアリング販売は、4~6月の水準が7~9月も続く見込みですか?
- 10~12月はどうですか?
- 4~6月期の未実現利益はどれくらい生じていましたか?
- モーター事業における構造改革効果については、期初の見通しから変化はありますか?
- LEDバックライトの状況はどうですか?
- モーターの4~6月の月次売上推移と、7~9月見込みのイメージを教えてください。
- ファンモーターの状況はどうですか?
- 今回、下半期の業績予想は変更されていませんが、下半期も含めた通期修正予想の達成に自信があると理解してよろしいですか?
- 同じく下半期について、事業セグメント別には売上が上ブレしそうか下ブレしそうか、どう見ていますか?
- 電子機器については、5月以降にLEDバックライトが好調だったなど上半期に需要が前倒しになった部分もあったと思います。その意味で、下半期は慎重に見た方が良いですか?
- LEDバックライトについては、この先の売上見通しはどうですか?
- ピボットアッセンブリーについては、1~3月期から4~6月期にかけてかなり数量が増えています。この背景と、7~9月期の見込みを教えてください。
- 買収したセロベア社について、いつミネベアへの連結が始まるのか、また、売上と利益の規模を教えてください。
- 上半期の業績予想が上方修正されましたが、機械加工品セグメントの売上予想修正幅の内訳を教えてください。
- 1Qのボールベアリングの用途別構成比率を教えてください。
- 中国の低価格量産品ボールベアリング市場への参入は、今どうなっていますか?
- この参入が本格的に開始されれば、更にボールベアリングの販売数量が伸びると考えてよいですか?
- 電子機器の2Q営業利益予想の増額修正幅6億円について、その内訳を教えてください。
- 電子機器の中のモーターの営業利益予想は、四半期毎にはどうなりますか?
- LEDバックライトの売上は、以前お話しだった売上見込みから若干スローダウンしていますか?
ご質問と回答
- 1Qの電子機器セグメントにおける営業利益計画値と実績値の差異の詳細を教えてください。
- 計測機器と電子デバイスはほぼ計画どおりで、モーターが上ブレました。情報モーターがOA機器向けに好調で、HDDスピンドルモーターも前期に行なった事業構造改革の効果が徐々に出てきました。
- HDDスピンドルモーターは黒字化し、モーター全体でも単月で黒字化したのですか?
- そうです。モーターは6月に単月黒字化しました。
- 電子機器セグメントの営業利益は、1Q実績の3億円の赤字から2Qは15億円の黒字となる増額修正計画ですが、この増益幅の主要因は何ですか?
- 大きいのはLEDバックライトで、4月は未だ売上が低く赤字でしたが、5月、6月は売上が大きく伸び、利益も増えました。7~9月も売上は高水準の見込みで、利益が更に増えると思います。また、モーターも同じように4月は未だ売上が低かったのですが、5月、6月に売上が増えました。7~9月も売上が大きく減る要因は見当たりませんので、売上、利益とも改善すると見込んでいます。
- 電子デバイスの営業利益率の目標として一桁%中盤から後半を狙っていると思いますが、2Qでこの水準に届きますか?
- 近い水準を狙えると思います。
- 機械加工品セグメントでは、売上は1Qから2Qへほぼ横ばい見込みにもかかわらず、営業利益は10億円ほど増える計画になっています。この理由は何でしょうか?
- ボールベアリングの内販が1Qに比べて増え、全体の生産数量も増えることで、生産と販売のバランスが更に良くなることが理由です。生産効率が良くなり、製造原価も低下します。1Qは未実現利益が大きく発生しましたが、それも少なくなる見込みです。
- 主要製品の生産販売数量は、どうでしたか?
- 4~6月期のボールベアリングの外販は月1億3,500万個、内販が月8,200万個、合計で月2億1,700万個、生産は月2億1,600万個でした。7~9月期は、外販が月1億3,300万個、内販が月8,700万個、合計で月2億2,000万個、生産は月2億2,700万個と見込んでいます。ピボットアッセンブリーは、4~6月期の販売が月3,300万個、生産が月3,200万個、7~9月期は販売が月3,200万個、生産が月3,400万個と見込んでいます。
- ボールベアリングの販売は、どういった分野で好調ですか?
- 最終製品消費地ではないと思いますが中国向けの販売が好調で、用途別ではサーバー用ファンモーター向け、自動車向け、OA機器向け、ATM向けの販売が好調でした。
- ボールベアリング販売は、4~6月の水準が7~9月も続く見込みですか?
- 8月の欧米の夏休みの影響はあるでしょうが、基調としては高水準が続くと考えています。
- 10~12月はどうですか?
- 現段階では未だ良く分かりませんが、あまり大きく落ち込む要素も見当たりません。
- 4~6月期の未実現利益はどれくらい生じていましたか?
- 10億円近い数字でした。
- モーター事業における構造改革効果については、期初の見通しから変化はありますか?
- 4月はそれほどではありませんでしたが、5月、6月と売上、利益ともに良くなっています。ファンモーターを除いて全てのモーターの生産・販売が増加しています。7~9月には更に改善が進むと見ています。本格的な操業を始めて一年余りのカンボジア工場の生産性が飛躍的に良くなって来ていることも大きいと思います。
- LEDバックライトの状況はどうですか?
- 4月は30億円程度の売上しか無く赤字でしたが、5月は48億円、6月は49億円の売上となりました。7月の売上見込みは約55億円で、8月、9月は60億円を超えていくと見ています。タブレットPC向けは未だ余り入っていません。
- モーターの4~6月の月次売上推移と、7~9月見込みのイメージを教えてください。
- いつも四半期末に調整が入るHDDスピンドルモーターを除いて、4月、5月、6月と月を追う毎に売上が増えています。情報モーターはOA機器向けを中心に好調でした。モーター全体で7~9月期も売上は若干増加し、生産効率も改善し黒字化できると見ています。
- ファンモーターの状況はどうですか?
- 残念ながらファンモーターだけはモーターの中で唯一改善が遅れています。2Qも余り改善を見込んでいません。
- 今回、下半期の業績予想は変更されていませんが、下半期も含めた通期修正予想の達成に自信があると理解してよろしいですか?
- 3Q、4Qの見込みについては2Qに比べると未だ状況が良く分からないと言うのが正直なところで、今回は期初予想に変更を加えませんでした。
- 同じく下半期について、事業セグメント別には売上が上ブレしそうか下ブレしそうか、どう見ていますか?
- 次の2Q決算発表までには下半期の状況がもう少しはっきりしてくると思いますので、その時点で必要があれば見込みの修正を検討します。
- 電子機器については、5月以降にLEDバックライトが好調だったなど上半期に需要が前倒しになった部分もあったと思います。その意味で、下半期は慎重に見た方が良いですか?
- LEDバックライトは元々需要変動が大きい事業であることは事実ですし、昨年はそれで苦労しました。そのリスクを出来るだけ避けようと、顧客数を増やして顧客基盤を拡大したり、韓国のKJP社と業務・資本提携したりと、需要変動リスクの低減を図っています。また、需要の安定性が高い自動車向けも増えていますので、例年、年末年始に見られるスマホや携帯電話向けを中心とした季節的需要低下に対応していきたいと思います。
- LEDバックライトについては、この先の売上見通しはどうですか?
- 変動が大きいビジネスですが、今のところ8月、9月までは高水準の売上が続くと捉えています。
- ピボットアッセンブリーについては、1~3月期から4~6月期にかけてかなり数量が増えています。この背景と、7~9月期の見込みを教えてください。
- 4~6月期については1~3月期に比べてHDD市場はわずかに縮小したようですが、当社のHDD向けピボットアッセンブリーはハイエンド品中心にシェアが伸び、販売数量は増加しました。7~9月期については同水準の販売を想定していますが、4~6月期に在庫が減少し過ぎていますので、2Qは販売見込み以上の水準に生産を増やす予定です。
- 買収したセロベア社について、いつミネベアへの連結が始まるのか、また、売上と利益の規模を教えてください。
- 売上は未だそれほど大きなものではありませんので、ミネベア連結決算への貢献の規模は限られます。出来れば2Qから、遅くとも3Qからは連結を始めたいと考えています。
- 上半期の業績予想が上方修正されましたが、機械加工品セグメントの売上予想修正幅の内訳を教えてください。
- ボールベアリングで28億円増加、ロッドエンド・ファスナーで12億円増加、ピボットアッセンブリーで25億円の増加です。
- 1Qのボールベアリングの用途別構成比率を教えてください。
- 数量ベースではファンモーター向けが30%、自動車向けが20%、OA機器向けが10%、エアコンなど家電向けが10%、金融端末向けが7%でした。
- 中国の低価格量産品ボールベアリング市場への参入は、今どうなっていますか?
- 取組みは始めていますが、現時点では既存の高品質ボールベアリングの需要が増えて、その生産で手一杯となっているため、実際には未だ本格的な参入が始まっていません。今後の課題だと認識しています。
- この参入が本格的に開始されれば、更にボールベアリングの販売数量が伸びると考えてよいですか?
- 結構です。
- 電子機器の2Q営業利益予想の増額修正幅6億円について、その内訳を教えてください。
- LEDバックライトの上方修正が中心です。
- 電子機器の中のモーターの営業利益予想は、四半期毎にはどうなりますか?
- 2Qは黒字化する見込みですが、上半期通算では未だ赤字が残る見込みです。下半期については期初予想を変更しておりませんので、収支均衡の計画です。
- LEDバックライトの売上は、以前お話しだった売上見込みから若干スローダウンしていますか?
- 一部の需要が先延ばしになっているためです。