質疑応答要旨

更新日: 2010年5月20日

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2010年3月期 決算説明会(2010年5月7日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

今はボールベアリングの生産と販売がバランスしている状態ですが、在庫は昨年かなり絞ったため過去にない低レベルになっています。しかし、2億2,000万個/月の生産になれば在庫不足の心配は短期的に無くなりますので、早急に生産数量を上げたいと考えております。もしそれでも在庫が足りないような状況になれば中国の珠海で生産しているブラシレスモーターで使用されるような極端に安い物につきましては、ミネベア以外へ一時的に発注して、生産能力を確保しなければならないかもしれません。2011年3月期上半期の販売につきましては、4月から販売計画を上回ってきており、2億1,000万個/月近くまで販売が伸びていく可能性が非常に強いと思われます。
最初にボールベアリング新工場の建屋を作り、その後に状況を見ながら生産機械を導入していきます。ですから最初は500万個/月、次に1,000万個/月、2,000万個/月というように段階を経て生産を増やしていきます。実際に新工場が稼動するのは来期以降になります。
思っていたより改善が進まなかったのは歩留まりの向上でした。大量の製品をちゃんと作るという、製造としての様々な取組みがまだ足りないということだと思います。全社挙げて歩留まりを上げる取り組みを現在行っております。この事業では赤字が続いていたため、今まで生産に関する設備投資を絞っておりました。少ない設備でモデル数の増加に対応するため、頻繁なセット替えが必要であり、こうしたボトルネックを解消しようということで、今期、設備投資を実施いたします。決して現場が混乱しているわけではなく、こうした生産能力増強に伴って生産がスムーズになる部分があり、結果的に生産量が上がってくると見ています。全部成功したときには、もう少し詳しいご説明をしたいと思います。
事業部長が代わりますと組織が変わり、また新しい物の見方ができるようになります。今回起用した人物は、非常に現場とのコミュニケーションを大切にする人物です。さらに以前の事業部長とはまた違った社内での人脈もあり、さらに全社的なサポートが受けられるようになると思います。社長、副社長、事業本部長以下、この事業の改善に全力を挙げてまいります。
先程ご説明した中にも事業セグメントごとの3年間の設備投資計画がありましたが、機械加工品事業セグメントで484億円、回転機器事業セグメントで222億円、電子機器事業セグメントで55億円、その他事業セグメントで70億円、製造支援、IT投資関連で99億円を計画しています。建屋だけですと、2011年3月期から2012年3月期にかけて作られるボールベアリングやピボットアッセンブリーの新工場、LEDバックライトの増産対応建屋を合わせて約150億円程度の計画になります。これに対応する新しい生産機械分は、今お話しました設備投資計画の中に入っております。減価償却費は2011年3月期で226億円、2012年3月期で220億円、2013年3月期で230億円を計画しています。
海外工場では定額償却を行っておりますが、専用機につきましては加速償却の検討を行っております。しかし税務的には非常に難しいところもあり、有税償却になる可能性もあります。いくつかの事業セグメントで検討しています。
基本的に入っておりません。
今回の新工場建設ですが、バンパイン工場であればすぐに工場建設に取り掛かることができますが、新工場をどこに建てるかということに関しましてはまだ社内でも議論があり、バンパイン工場はまだ候補地の一つです。また、タイの現在の政情に関しては、全くといっていいほど今は心配しておりません。ミネベアはこれまで約30年タイで生産を行っており、過去にもいろいろなことがありました。今回の政情を前提に工場立地を考えているわけではありません。
いろいろなところから引合いが強くあり、我々の力が付いてきた証拠だと思います。部品メーカーとしては、納入先について、具体的にお答えはできません。
市場が拡大している状況です。
違います。
2011年3月期から始まる新セグメントにつきましては、本社経費を各事業セグメントに配賦しない形になりますが、全く同じ形で2010年3月期業績を新セグメント別には分けておりません。2011年3月期営業利益につきまして、旧セグメント別に本社経費配賦前の形で分けますと、機械加工品事業セグメントは上半期が141億円、下半期が144億円、通期で285億円、電子機器事業セグメントは上半期が28億円、下半期が45億円、通期で73億円を計画しています。また本社経費配賦不能費用としまして、上半期が△60億円、下半期が△63億円、通期で△123億円を計画しています。
2011年3月期計画では基本的に原材料価格が上昇すると見込んでおり、その影響は約14億円になると考えております。
複合部品の売上目標を先程ご説明致しました趣旨としましては、計画プラスアルファ部分とご理解いただきたいと思います。例えば、HMSMの売上目標を下方修正し、これを他の複合製品で補うようなプロダクトミックスや、各複合製品が各事業部にどのくらい収益貢献するかという不確定性もありますので、今、複合部品の収益性を申し上げるのは難しいと思います。
第1四半期は4月の実績を入れますと、全体販売で2億400万個/月、外販が1億2,200百万個/月、内販は8,200万個/月を見込んでいます。第2四半期は全体販売で2億個/月、外販が1億1,300万個/月、内販が8,700万個/月を計画しており、8月に夏休みの影響があるため外販が減少します。第3四半期は全体販売で2億1,500万個/月、外販が1億1,700万個/月、内販が9,800万個/月を計画しており、これも12月のクリスマス休暇の影響が外販にあります。第4四半期は全体販売で2億1,600万個/月、外販が1億1,700万個/月、内販が9,900万個/月を計画しており、これも2月の旧正月休暇の影響が外販にあると考えています。
今、生産能力に限界がありますのである程度の選別受注も必要かと思います。今後、生産能力が上がっていけば、さらに外販は上がっていくと考えています。
ピボットアッセンブリーの2010年3月期第4四半期の販売実績は3,100万個/月でした。2011年3月期第1四半期は3,200万個/月、第2四半期は3,500万個/月、第3四半期は4,100万個/月、第4四半期も4,100万個/月の販売を計画しています。HDDスピンドルモーターは、2010年3月期第4四半期の販売実績は440万台/月でした。2011年3月期第1四半期は450万台/月、第2四半期は600万台/月、第3四半期は650万台/月、第4四半期も650万台/月の販売を計画しています。
製造業に王道はないと考えています。一人当たりの生産性を上げる、材料費を下げる、設計での工夫や材料メーカーとの交渉などもあります。ミネベアは、モーター事業を回転機器事業本部という組織に一まとめにしており、ここでいろいろなノウハウを共有化するということを全力でやっています。こういうことをやることで生産性はかなり改善していくと見ています。徹底したコストダウンと数量増を図るグループに入るファンモーター、振動モーターは、製品に追加の機能が必要なく、お客様に納入した時点でお客様はその機能を満足される製品ですので、これはコストを徹底して下げていくしかないと思っています。
パナソニック(株)モータ社より買収しました情報モーター事業に関しましては、約9%の販売管理費比率になるかと思います。第一精密産業(株)ではもっと少なくなります。第一精密産業(株)の売上高は大体10億円とお考え下さい。しかし、第一精密産業(株)に関しましてはまだ計画には入れておりません。
今まで購入していました中国メーカーからミネベア製ボールベアリングへの移管は順次進んでいますが、月3百万個の需要の中でも選択受注していかなければなりません。今までは中国メーカー製の価格の安いボールベアリングを使用していましたので、状況を見ながら移管を考えていきます。しかし今の状況ですと、来月には100%ミネベア製のボールベアリングを使用することになります。
ピボットアッセンブリーに対する需要も強くなっており、生産能力が足りなくなってきているということもありますが、全般的に世界経済の拡大が今後起こってくると考えており、これに対応する生産能力を有することが市場即応性という意味で非常に重要だと思われます。ここで生産能力の増強に逡巡すると、何かあったときに出遅れることになり、これは我々の事業判断としてやらざるを得ないと考えています。
機械加工品事業セグメントの売上計画1,085億円のうち、ベアリング合計で729億円、ピボットアッセンブリーで309億円、ファスナーその他で47億円を計画しています。回転機器事業セグメント売上計画1,042億円のうち、HDDスピンドルモーターが310億円、残りが情報モーターとその他モーターになります。電子機器事業セグメント売上計画329億円のうち、エレクトロデバイスが254億円、計測機器が75億円を計画しています。その他事業セグメント売上計画194億円のうち、キーボードが100億円、スピーカーが40億円、その他特殊機器関係が54億円になります。
2011年3月期第1四半期から我々が想定していたよりも5~10%上ぶれるのではないかと考えています。航空機メーカーから今後の生産計画の上方修正発表もありましたが、まだ全て我々の受注に反映しているわけではありませんので、今後さらに上ぶれを期待しています。

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