2025年
2025年4月11日
ミネベアミツミ株式会社
ミネベアミツミ、セブ工場における新棟着工のお知らせ
~アナログ半導体の後工程の生産能力強化のため、
グローバルサウス補助金*を活用し同工場内で最大規模の生産棟を建設~
このたび、ミネベアミツミ株式会社(本社:長野県、代表取締役会長CEO:貝沼 由久、以下 ミネベアミツミ)は、セブミツミ ダナオ工場(フィリピン共和国セブ島ダナオ市、以下 セブ工場)の生産能力拡張を目的に建設することを発表していた、同工場敷地内の新棟(14号棟)の起工式を、2025年4月10日に執り行いましたので、お知らせいたします。
ミネベアミツミのセブ工場は、1989年1月の操業開始以来拡大を続け、現在では、従業員約20,000人*2の規模の工場として、半導体の生産、カメラ用アクチュエータ、コネクタなど、ミネベアミツミの製品を幅広く手がけています。
今回建設を開始したセブ工場の14号棟では、2階フロアに約8,000 ㎡のクリーンルームを構築し、新たに最先端の半導体薄型パッケージ用高生産性ラインを2027年から順次立ち上げ、既存棟の半導体生産エリアからも14号棟に生産を集約することで、セブ工場における半導体後工程の生産能力を現状比3倍に拡大する計画です。1階エリアは当工場の将来の生産拡張スペースとして順次生産開始を予定しています。
さらに、将来的には14号棟の屋上に太陽光発電パネルを設置し、2023年10月よりセブ工場で稼働している約7.9MW-dcの太陽光発電装置とあわせて、ミネベアミツミグループのカーボンニュートラル実現の目標に向けた、脱炭素・環境負荷低減に関する取組みをより一層強化する計画です。
起工式には、セブ工場が属するフィリピン経済特区(PEZA)を管轄する経済特区庁のT.Panga長官、フィリピン半導体電子部品工業会(SEIPI)のD.Lachica プレジデント、在セブ日本国総領事館の松尾 秀明総領事をはじめとする来賓の皆様にご臨席いただき、工事を起工する鍬入れや安全を祈願するとともに、フィリピン式に竣工を願うカプセルの埋設作業がおこなわれました。
なお、このたびの14号棟の新設、および14号棟内の半導体生産ラインの構築は、経済産業省が設定している「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証ASEAN加盟国)」における「アナログ半導体後工程(パッケージ)の生産革新実証事業」として採択されています。ミネベアミツミグループでは、本事業の補助金を活用し、後工程の内製化を進めるとともに、日本とフィリピンにおける生産能力拡大と競争力強化を両立させることで、さらなるサプライチェーンの強靭化を図る方針です。
ミネベアミツミは、「より良き品を、より早く、より多く、より安く、より賢くつくることで持続可能かつ地球にやさしく豊かな社会の実現に貢献する」という経営理念のもと、唯一無二の総合精密部品メーカーとして、今後も社会になくてはならない部品により、社会の豊かな発展に貢献しながら成長してまいります。
* グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証ASEAN加盟国)における補助事業
- *2 2024年12月末時点・派遣社員等含む
「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証ASEAN加盟国)」について
本事業は、いわゆるグローバルサウス諸国(本事業の対象国はASEAN加盟国とする。)が抱える課題を解決することを通じて当該地域の市場の成長力を活かし、グローバルサウス諸国との経済連携を強化することや本事業の実施による事業実施国へ裨益することを目的とし、民間事業者等がアセアン地域で実施するプロジェクトのうち、本事業が求める要件に合致したものを採択し、採択したプロジェクトの実施に要する経費の一部を補助するものです。詳細は以下のリンクをご参照ください。
セブミツミ ダナオ工場概要
所在地 | MRI Special Economiczone Sabang, Danao City Cebu, Philippines 6004 |
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操業開始 | 1989年1月 |
延床面積 | 100,456 ㎡ |
活動概要 | コネクタ、光デバイス製品、半導体などの生産 |
セブ工場 14号棟(新棟)概要
延床面積 | 1階14,413 ㎡ 2階14,413 ㎡ |
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スケジュール | 2025年4月10日着工 2026年10月竣工 2027年一部稼働開始予定 |
総投資金額 | 約200億円(うち、約40億円はグローバルサウス補助金を活用) |
起工式の様子

ミネベアミツミ 執行役員 フィリピン総支配人 森 達哉

14号棟完成イメージ


ミネベアミツミについて
ミネベアミツミは、世界シェアNo.1*製品である、機械の回転をスムーズにするミニチュア・小径ボールベアリング(軸受)や、1直リチウムイオン電池用保護ICなどをはじめとする、超精密加工技術を代表するコア技術を中心に、半導体、モーター、センサーなど、様々な機械・電子部品を手がける相合(そうごう)**精密部品メーカーです。当社の超精密技術は、エアコン・掃除機・ドライヤー、ゲーム機などの家電製品、スマートフォン・パソコンなどの情報機器、自動車・航空・宇宙製品、そして医療機器など、幅広い分野で使用され、目に見えないところで皆様の生活をお支えしております。
* ミネベアミツミ調べ
- ** 相合:総合ではなく、相い合わせることを意味する造語。
当社グループのあらゆるリソースを掛け合わせ、相乗効果により新たな価値を創造する。
報道関係お問い合わせ先 | ミネベアミツミ株式会社 広報・IR室 Phone: 03-6758-6703 Fax: 03-6758-6718 E-mail: koffice@minebeamitsumi.com |
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