2006年
2006年10月31日
ミネベア株式会社
超薄型モバイル用LEDバックライトを開発
当社 ミネベア株式会社は表示部の厚みが0.5mmを切る2.8型超薄型モバイル用LEDバックライトの開発に成功致しました。その詳細は、2006年10月20日パシフィコ横浜で開催された日経BP社主催『FPD International 2006』フォーラムD6セッションで発表しました。
近年、モバイル液晶ディスプレイの発展は目覚しく、携帯電話やカーナビ、テレビなどその需要は急速に増加しています。液晶ディスプレイは自ら発光しない為、液晶ディスプレイ背面から照明するバックライトが必要不可欠で、高輝度、高効率、薄型のバックライトが求められています。
ミネベアは、これまで携帯電話 、デジタルスチルカメラ 、PDA用など、白色LEDを使用したモバイル液晶ディスプレイ用バックライトの開発、生産を展開して参りました。
今回、強い市場ニーズに応え、導光板厚みを0.285mmまで薄型化し、表示部厚みが0.5mmを切る超薄型LEDバックライトの開発に成功しました。この表示部厚み0.5mm厚みはガラス基板を使う有機ELバックライトと同等かそれ以下の薄さになります。
また、超薄型液晶パネルと組み合わせることで、総厚みで1mmを切る超薄型液晶モジュールとすることができ、携帯電話の薄型化に貢献できるものと考えます。
この超薄型LEDバックライトは、ミネベアが開発した独自の光学設計技術を駆使し、ベアリングやメカニカル部品で培った超精密加工技術を応用し、今回新たに開発しました超高精度薄型射出成形技術を組み合わせて開発したもので、2007年4月より量産を予定しています。
本開発製品の特長をまとめると以下の通りとなります。
(1) | 2.8型の大型サイズで表示部厚み0.285mmの超薄型導光板と、0.4mm厚みのレンズ付き超薄型LEDを組み合わせ、拡散フィルム1枚、レンズシート2枚、反射フィルム1枚と従来品と同じ構成にもかかわらず、表示部厚みで0.5mmを切る0.492mmを達成した。 |
(2) | LEDと導光板以外は通常のLEDバックライトと同一構成のため、視野角や輝度ムラなどの光学特性が従来品と変わらず、置き換えが容易。 |
(3) | 導光板が超薄型のため、写真のように50mm程度の曲率半径で湾曲できるため、フィルム基板を使った液晶ディスプレイと組み合わせた「フレキシブル」液晶モジュールにも使用できる。 |
<参考仕様>
表示エリア | 2.8インチ |
---|---|
LED | 4灯 (15mA/LED) |
平均輝度 | 3,000cd/m2以上 |
輝度均一性 (注1) | 80%以上 |
<部品構成>
部 品 | ||
---|---|---|
レンズシート | Thin BEF2 | 62 |
レンズシート | Thin BEF2 | 62 |
拡散板 | 40 | |
導光板 | 285 | |
反射板 | 銀蒸着 | 42 |
トータル | 491 |
<輝度データ>
以上
<お問い合わせ先>
ミネベア株式会社
総合企画部 広報室
広報担当:石河 正樹(いしかわ まさき)
〒153-8662
東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー19階
TEL: 03-5434-8637
FAX: 03-5434-8607
E-Mail: mishikaw@minebea.co.jp
URL: http://www.minebea.co.jp/
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