2006年

2006年1月30日

ミネベア株式会社

DLP™プロジェクター用高性能カラーホイールを開発

ミネベア株式会社(以下「ミネベア」)は、映像ディスプレイ関連で蓄積した光学薄膜フィルター技術とHDD用スピンドルモーターで培ったDCブラシレスモーター技術との融合によって高性能・長寿命なDLpTM※1方式プロジェクター用カラーホイールの開発を致しました。

【発売の狙い】
近年プロジェクターは企業の大会議室のみならず、小会議室のプレゼンテーションや学校用教材として幅広く用いられています。さらに、一般家庭においてもホームシアタープロジェクターおよび大画面プロジェクションTVなど幅広く普及しはじめています。

そのため現在では高輝度、且つ高画質なプロジェクターが求められています。
プロジェクターの一方式であるDLpTMプロジェクターは画像表示デバイスDMDTM※2(デジタルマイクロミラー)を一枚使用する単板方式が主流となっています。単板DLpTM方式には、カラー化のためのカラーホイールが必須となります。

このカラーホイールに使用される光学薄膜フィルターの特性が、映像の高色彩化・高演色化を実現する鍵となります。また、カラーホイールは高速で回転する必要があるため、高性能・長寿命なモーターが必須となります。

ミネベアでは、これまでに蓄積した光学薄膜フィルター技術を応用し、高色彩化・高演色化可能な高機能光学薄膜フィルターを開発いたしました。また、ミネベアの基幹製品の一つであるHDD用スピンドルモーターで培ったDCブラシレスモーター技術との融合により、カラーホイールに必要な光学薄膜フィルターとモーターとの一貫生産を達成いたしました。

本カラーホイール製品は、ミネベア独自の光学薄膜フィルター技術とDCブラシレスモーター技術に加えて、特殊なガラス精密加工技術やアッセンブリー技術などを融合し、総合開発したもので、2005年5月より静岡県・浜松工場にて試作・量産を開始しています。
また、2006年1月から全工程を海外へ移管、タイ・ロップリ工場/バンパイン工場にて量産開始の予定です。

【新製品の特長】

本開発製品の特長をまとめると以下の通りとなります。

(1) 独自の光学薄膜作製技術により高色彩・高演色フィルターを実現しました。
(2) 独自のカラーホイール構造により高速回転時のフィルタセグメント飛散防止構造※3となっています。
(3) プロジェクター内部の高温状態にも耐えうる高寿命・高信頼性カラーホイールを実現しました。
※1 : DLpTM Digital Light processingTM デジタルマイクロミラーデバイスを用いた投射方式
※2 : DMDTM Digital Micromirror DeviceTM シリコン基板上に数十万個のマイクロミラーを並べた画像表示デバイス
DLpTM、DMDTM は、米国テキサス・インスツルメンツ社の商標です。
※3 : 関連する特許8件を特許出願中



【参考仕様】

6セグメントカラーホイール

6セグメントカラーホイール


光学薄膜フィルター特性(参考)

光学薄膜フィルター特性(参考)


参考仕様

項目 仕様
カラーホイール外径 35~65
モータ外径 14、20.5
モータ回転数 7,200rpm~10,800rpm
モータ寿命 MTTF>20,000H
@80℃-7,200rpm
フィルタ仕様 お客様仕様に順ずる

以上

<お問い合わせ先>
ミネベア株式会社
総合企画部 広報室
広報担当:石河 正樹(いしかわ まさき)

〒153-8662
東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー19階
TEL: 03-5434-8637
FAX: 03-5434-8607
E-Mail:mishikaw@minebea.co.jp
URL: http://www.minebea.co.jp/

ミネベアミツミ株式会社およびミネベアミツミグループ各社の、おもなニュースリリースを掲載しています。
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。製品または商品の仕様変更・販売終了等により、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

プレスリリース一覧 に戻る

ページの先頭へ戻る

Follow Us

Twitter Youtube